巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

三度目のもう一つの"闘い"と"奇跡"の物語。

 いろいろありまして…つい先日ようやく
Animelo Summer Live 2017 ―THE CARD―(3日目)のBDを購入した。

 

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 出演者一覧の項に、Wake Up,Girls!水樹奈々さんの名が刻まれている。
俺にとって…これ程胸が熱くなり何と形容していいか分からん感慨深さが
同時に湧き立ってきてしまう。

直接交わったわけじゃなかった。だが、同じ刻を共有していた。
WUGと水樹さんが同じ刻・会場でステージに立つ事は
自分が本当に見たかった景色だった…

これは、七人の"もう一つの闘い"の物語であり
自分にとっては一つの"奇跡"の物語でもある。

 

 

 二年ぶり、三度目となったWUGのアニサマ参戦。

 

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 その前に…遡る事二日前彼女ら七人の妹分にあたる『Run Girls, Run!』が
けやき広場にて開催された『アニカラTHE わ〜るどスペシャルステージ』で
素晴らしいパフォーマンスを魅せたと聞く。
七人がその事を知ったかどうかは窺い知る事はないが、おそらくはその事を知り
彼女達から受け取った想いに応える為に燃え滾っていたと勝手に思う。


BDの特典映像には舞台裏の模様が収録されている。
May'nさんと共に談笑していて余計な気負いみたいなモノは感じられない印象。

 

そして…訪れた出陣の刻。
May'nさんを加えた八人でのいつもの円陣を組み、三度目のもう一つの闘いに挑む。

 

 

 最初のアクトはOne In A Billion
勿論May'nさんもいる完全版の『Wake Up, May'n!』によるモノだ。

WUGをよく知らん層から観たこのアクトはどう映ったのだろうか…
きちんと成立させられるのか? May'nさんの存在に埋もれてしまうんじゃないか?と
様々な事を思ったかもしれない。
だが、May'nさんの歌い出しに続く吉岡さんと青山さんの"絶唱"
あらゆるマイナス要因をぶち壊す様な要素を醸し出していた様に感じる。
May'nさんの歌い出しの部分でちらっと吉岡さんの姿が見えるんだが
その時の彼女の眼差しが何か"殺気"に近い
ギラつく様なモノだったのが凄く印象深かった。

 

 続いて『恋で?愛で?暴君です!』を披露。


アーティストとして、タイアップ作品のOPをこのアニサマの舞台で披露する事
彼女達が未知の領域へ挑み掴んで来たモノを魅せ付ける。
特に、『恋愛暴君』で主演を務め、このアニサマに並々ならぬ想いを持つ
青山吉能さんは感慨深くあり、魂が燃え滾っていたのではないだろうか……

 

そして……Beyond the Bottom


 これは、本当に予想外でした。このアニサマ同様のフェス系ライブだった
アニュータライブ2017『あにゅぱ!』でも披露しましたが
あの時は持ち時間が多かったからセットリストに組み込んだのでしょうが
まさかこのアニサマで披露してくれるとは夢にも思えんかった……

しかもだ…メインステージで1番を歌い終えて
田中美海さん(片山実波)の『WUG最高~ッ!』から前方のセンターステージに
七人が駆け出していく続・劇場版後編『Beyond the Bottom』をSSAの舞台で再現。
これには胸が熱くなる衝動を抑えきれんかった…

 

劇中のI-1アリーナのモチーフとなるSSA
そのSSAでこの楽曲を披露する事の意味と『TUNAGO』衣装を纏い登場した事
自分はこの『Beyond the Bottom』という楽曲は
七人の分水嶺となった楽曲として認識しています。
集大成でもあり、様々な道へと踏み出す為の分かれ目的な……
七人の様々な想いと魂が"絶唱"の域まで達してSSAに響いた。


楽曲への尊敬の念、七人のアイデンティテイを証明出来る武器
届けたい純然な想い、また始まる為への決意表明
七人の底力と逞しさを魅せられる曲
共に在る事への感謝の念、とっておきの切り札……

アウトロで七人が手を伸ばして見えない何かを掴み取る振り
それぞれの想いと真夢達の想いを携えて未知の領域へ踏み出す。

 

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旧シリーズから新章へと繋ぐ七人の決意表明であり
避けて通る事の出来なかった闘い。
そして……真夢達の魂もSSAに在って共に闘っていたと
俺には思えてならなかった。

 


 で、出演後の七人は……
全てを出し尽くせた充実感に満ちた凄く良い表情をしていました。
前にも書いたが、様々なアーティストが集うフェス形式でのライブで
WUGが魅せる強さは異質で強烈なモノ。このアニサマ2017でもきっちりと
七人の偽り無い伝えたい本気の想いと魂を魅せ付けたのではないだろうか。

 


 そして、俺にとってはこの方についても触れなければならない。
アニサマ最終日の大トリを務めた水樹奈々さんである。


 初日から最終日に出演した人達の想いと魂を
繋いできたモノをきっちりと完遂させる事。
何よりも圧巻だったのは、やっぱり彼女が放つ圧倒的な存在感。
さながら水樹さんのワンマン公演と思い込ませるかの様な雰囲気である。
過去の前例をいろいろと打ち壊し、今も尚最前線で闘い続け
数々の修羅場を潜り抜けて来た表現者の凄みがあの舞台にはあった。

 

で…水樹さんのラストアクト『UNLIMITED BEAT』での


『今こそ握れ夢を 諦めず握れ夢を』という節が


強いから闘うのではなく、闘い、挑み続けるからこそ強くなれる。
言い続ける事、自分を信じて挑み続けられる者が掴めるモノがある事。
水樹さんの"絶唱"からは道を切り拓いた者から
次世代に伝えたかった想いと魂なのかと思える。

 

このアニサマにて同じ刻と場を共有して来た
WUGの七人の双眸には水樹さんの姿はどの様に映ったのか?

舞台裏映像にはおそらく水樹さんのアクト(闘い)を観ていた
田中さん、青山さん、高木さんの姿があった。
感嘆の言を吐露する田中さん、驚愕の表情を見せた青山さん。
高木さんは水樹さんのパフォーマンスの一挙手一投足を刻み込もうとしている風に
モニターを凝視していた様に見える。


 直接の共演とはならなかったが、WUGと水樹さんが同じ刻と場にいた事。
個人の偏った見方で恐縮ですが
WUGの七人が水樹さんを観てもの凄い刺激を受けたのは
おそらく間違いの無い事だと思っております。


それは、俺にとっては本当に待ち望んでいた"奇跡"の刻だった。

 

 この記事はアニサマ2018開幕前に書き綴っておる。
WUGにとって四回目であり、最後のアニサマ参戦となる。
残念ながら…自分はこの刻と場に参戦出来ませんが俺の想いと魂を勝手に託して
誰の姿、声が欠けても成立しない…不器用だが、常に真っ向勝負で向かう
あの七人にしか出来ないパフォーマンスを魅せてくれる事や
彼女達七人が悔いなく全てを出し尽くし
そして無事に終えられる事を願い本稿を締め括る事と致します。