巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

魅惑と狂気の領域の向こう側へ……/奥野香耶ソロ楽曲・あのね所感

 いきなりではありますが……
文章の節操の無さとグダグダ感に定評のある当ブログ。
今回の記事の内容は、これまで以上にまとまりが無く独り善がり感満載。


そういう事なので……まぁ、過度の期待はしないで読んで下さいww


 では、踏み込むかな、彼女が創り出した"魔性の限界領域"へと……

 


  あのね/奥野香耶さん

 

 

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 前作のソロ楽曲『Why am I』はイントロ前とアウトロ後に雨音が入っていました。
で、今作でも同様にイントロ前とアウトロ後にオルゴール調の音が入れられている。
上手く表現が出来ないが、あえてメロディ以外の異なる音を入れ
単なる楽曲という表現で収めるのではなく、一つの物語として形にする事が
奥野さんのディレクションの特徴と言うか、彼女の拘っている部分なのでしょう。


曲調は、軽快でミディアムテンポなワルツ調を彷彿とさせ
そこに奥野さんの柔和な歌声が加味される事で、聴き心地の良い楽曲になっている。
特に面白いと思った箇所は、1番と2番での奥野さんの歌声の使い分けだろう。

詳しい事は後述に書く独自考察の件になりますが
この楽曲は一組の男女の恋慕の情と
移り行く刻の中で変化していく想いを表現した楽曲だと自分は感じた。
1番では女性的な歌い方をしていて
2番になるとトーンを抑えた男性的な歌い方を思わせる。
この要素は、楽曲も一つの物語として捉えられているであろう
奥野さんの遊び心的なもの、歌い分けと言うか演じ分けと称した方が良く
先述に書いたが、彼女の強い拘りである様にも思えて面白い要素だと感じた。

歌詞の表現は、移り行く刻(季節)を思わせる語や言い回しが随所に散りばめていて
直接的に『春』や『夏の空』だったり、間接的な落ち葉(秋)、粉雪(冬)
この季節の移り行きという要素も、楽曲の物語性を強く印象付けさせるものと思える。
そして……刻の流れに沿う様にして
二人の想いが徐々に変化していく模様も見事に表現している。


 曲調のキャッチーさと奥野さんの歌声が見事に調和し聴き心地の良い楽曲。
しかし、聴き心地の良さに反してこの楽曲の世界観は
移り行く刻の中で二人の想いが変化していく模様は
切なくも儚げな物寂しさやセンチメンタル的要素を感じさせる。
そして、彼女の歌唱も徐々に物寂しさを感じさせるものを印象付けさせていき
彼女の魅せ方、聴かせる力の強さ、そして楽曲の創り出す世界観に
登場してくる二人の人物が憑依した様な佇まいを強烈に思わせ
奥野香耶の創る魔性の領域に取り込んでいくのは流石と言わざるを得ない。

但し……真にこの楽曲の真意を掴みたいのであれば
奥野さんがソロイベのステージで魅せたものを観てないと残せないモノ。
あくまでも、ここに俺が書いている事は
楽曲を聴き、歌詞を見ただけの楽曲の表層部の所感に過ぎない。

なので……ここから書き綴っていく独自考察の件では
彼女の魔性の領域に踏み込み、この楽曲に彼女が込めた伝えたい想いを
私見の域と勝手な解釈によって書いていく。

 

 先述にも書いたが、この楽曲の全体像については
一組の男女の恋慕の情と移り行く季節の中での想いの変化を表現した楽曲。
聴き込むうちにまず俺が気になったのが
イントロ前とアウトロ後に挿入されているオルゴール調の音だ。
おそらく、奥野さんは単なる変化という意味合いじゃなく
このオルゴール調の音を仕掛けとして入れたのだと思える。
で、俺がこの音で気になった点は音の終わり方なんです。

最初の音の終わり方は、ゼンマイの回転が緩やかになった様な
不自然な音の終わり方となっているのに対し
最後の音の終わり方は、緩やかに音が終わる構成になっている。
このオルゴール調の音が表現する事を互いの想いとして仮定した場合
不自然さ≒互いの想いの微かなズレや未来の不安
緩やかに終わる音≒互いの関係の決着と終焉の刻を表すのではと思った。


勿論、このオルゴール調の音で全ての結論としていくのは無理があり過ぎるし
何より…奥野さんがこんな分かり易い解釈をさせる楽曲を世に出すワケが無いw


単なるラブソングとしてじゃなく
人の想いの複雑さ、繊細さ、不確定さ…etcだったり
根幹で抱く互いを想う親愛や恋慕の情の深さや熱は不変のモノであるけれど
互いの置かれている立場や移り行く刻の中で緩やかに変化してしまう互いの想い
信じていきたいのだけど、どこかでそれが揺らいでしまう……
人の感情ほどロジカルでは解明出来ないモノだと言う事なのでしょう。

 

  あれからきみと 全部が夢のように 知らない顔に戻る

  出会って 恋して 輝いた 春が来る前に忘れて行かなきゃ

  たったひとつだけの 想いを残して


 ―奥野香耶『あのね』より引用

 

 

人が見る夢で『儚い』という字になる……
想いのすれ違いや刻、立場に翻弄され抗いきれなかったのか
二人の恋慕の情は終焉の刻を迎えるが、互いの深い部分は完全に途切れていない。
共に過ごし思いやって輝いた刻は確かに存在した。
その想いを互いに胸に秘めて違う道を歩んでいく事を示す様な節と
想いを振り絞るかの様な奥野さんの歌唱が儚げでもあり
また、秘めた強さを表現している様にも思えます。

 

 

 楽曲の考察とは離れてしまいますが、ソロイベントにて奥野さんが魅せたモノ…
俺は実際に参戦してないので、参戦勢の感想から自分が勝手に解釈した印象は
昼公演を前編と銘打つとし、締めは多幸感を抱かせる所謂ハッピーエンド的なモノ。
観客の魂を包み込むかの様な魅惑的な領域に奥野さんが誘ったと言えるだろう。

しかし……夜の部・後編での締め方はハッキリ言って正気の沙汰じゃねぇ!!と
参戦してなく感想を見聞しただけでもその異様っぷりに戦慄を覚えた……
その締め方なんだが所謂バッドエンド的な終わり方であり
この楽曲の示す全体像をなぞらえたモノとの事……
それは、多幸感で包み込んだ観客の魂を粉々に握り潰したと言って良いだろう。


別の表現をするならば……圧し込んでいたもう一つの彼女の領域


奥野香耶さんと彼女を特推しされる方…本当にこんな表現してすみません!)

 

奥野香耶の『狂気の領域』をあえて魅せたと思えてならない……

 

ただ……彼女が魅せたこの狂気的な領域ですが
表現者にとっては寧ろ必要な要素だと俺は思っておりますし
奥野さんがこのソロイベントや楽曲で伝えたかった本気の想いと魂
そして『TUNAGO』という語に対しての彼女の答えだと思えてならない。

今迄よりも更に深く繋がろうとしていくには
表面上のモノだけじゃなく、今迄に見せて来なかったモノを許容出来るか否か?
奥野さんがワグナーに問うのは……
圧し込んでいた負の要素や狂気的なモノを見せられても
更に踏み込む決意と覚悟があるのか?だと俺は感じさせてもらった。

おそらく、それは俺だけじゃなくてワグナー各々が感じ取って
今後も彼女の見せる"魅惑と狂気"の領域へと踏み込む決意と覚悟が
きっちりと出来ているんじゃないかなと勝手に思いを馳せて
この楽曲の所感&独自考察の締めとさせていただきます。

 

 

 ソロイベント2018ソロ楽曲の所感&独自考察において
俺にとっての最大の山場となったのがこの楽曲の所感でした。
聴き心地の良さと歌詞が綴る世界観の複雑さが織り成す
不規則で変化の予測が困難な『魔球』的な楽曲の解釈には

 

本気で頭を抱えました……

 

ですが、自分なりに楽曲を聴き込み、集められる情報をかき集めながら
そして『あのね』と言う楽曲へと真っ向から向き合って
奥野香耶さんが『あのね』に込めた『真意』を見つけようと挑み
こうして色々と私見や暴論の域ですが書き綴ってみました。

それでも……やっぱり、奥野香耶さんの創る魔性の領域は
まだまだ深いモノである事を痛感させられ……まるで


『簡単に解釈出来ると思った?そんなに甘くはないよ私の領域は♪♪』


と、まぁ……奥野香耶さんが得意気に微笑んでる様に思えますwww


最後に一つだけ強烈に再確認させられたのは、やっぱり……


奥野香耶の存在自体がズルいッ!!!!!!!(勿論良い意味で)

 

 こんな感じで相変わらず好き勝手に書き殴って
思いの丈は出し尽くし今は充実感と心地の良い疲労感に浸っております。
楽曲のみの所感と独自考察を書くだけなんですが
ここまで考えさせられる方向へと導かされた奥野香耶さんの『個』の強さと
踏み込ませようとする魔性の領域に改めて感服致しました。


恐縮ではありますが、奥野香耶さんを特推しされている方の視点から見たら
見当違いも甚だしい駄文であるのは覚悟の上で書かせていただきました。
万が一でも共感してもらえたら、それは嬉しいですし
毎度の如く、おっさんが熱苦しいモノ書いてやがるなと思って
軽く受け流していただければ幸いであります。