巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

Wake Up,Girls!『新章』所感 (2)『枠』を壊せ

 WUG新章の各話毎の所感を綴っていくのは
遅筆スキル持ちの俺には不可能なのでww
ざっくりとまとめた所感を書いていくスタイルでいこうと思う。

で……今回は3話と4話を観ての所感をざっくりと書き綴っていく。

 

 

 WUGの売り出しに際し、事務所はメンバー個人の売り出しに比重を置く事に。
3話にて描かれたのは、未夕と菜々美が全国ネットのバラエティ番組出演。
佳乃はファッション誌の撮影、藍里は仙台の番組内でレギュラーコーナーが決まる。


(……真夢に関しては後述にて綴ろうと思う。)


それぞれが意気込みを胸に秘めて現場に臨んだが…
未夕と菜々美は、場の空気に完全に呑まれてしまい
更には、共演したI-1の菜野花との表現力と実戦経験の差を見せ付けられてしまい
結果OAでの二人の場面はカットされる始末に……

佳乃はかつてモデルの経験があると言う事もあり、自信を持って撮影に臨み
そつなくこなしていくのだが、向こうの求められる表現とは違ってしまい
他のモデル達との差を見せ付けられ、彼女の自信は砕かれてしまう。

藍里も同様に任された受け持ちをそつなくこなすが
こちらも、求めていた表現との違いを突きつけられてしまった。

4人共、自分達に求められたモノを見せられずに
言うなれば、徹底的にきっちりと打ちのめされた格好になった。


そして、彼女達は『枠』を打ち砕こうと各々が動き出す。


まず、動き出したのが夏夜。
彼女はブログを開設して、自身のダイエット日記をそこに書き綴っていく。
食レポの仕事をこなすうちに、自身の体型維持に悩んで一人で抱え込んでいたが
飾らない自分の姿をさらけ出す事で変わって行こうとしていく。

そんな夏夜の姿に触発された未夕も
トーク力を鍛える為に、自身の一人喋りのネット配信番組を立ち上げる。
その事を松田さんに報告する彼女の姿は並ならぬ熱意に溢れたモノ。

 

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佳乃には、水着グラビアの撮影のオファーが来るが
彼女は一旦躊躇するが、この話を蹴ったら
I-1に持っていくという事を聞かされ奮起し承諾する事になる。

コレは完全な私見の域だが
断ったらI-1にこの仕事が流れるというのは
丹下社長が佳乃の気性や奮起を促す為についた
『嘘』なんじゃないかと勝手に妄想してるwww


さて、撮影に臨んだ佳乃は、海岸の寒さと緊張のせいなのか
派手に転んでしまうのだが、逆にその姿が飾らない自然な姿として印象付けられ
撮影を楽しんでいる佳乃の笑顔が凄く良いんだよね。
 

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 自分の周りに本気で頑張ってる人間がいれば自分も刺激される。
そして、情熱というモノは周りに伝染していく。

 

藍里は、自身のイメージアニマルであるサメの被り物を着け
大胆なイメージチェンジをして番組に臨めば
実波は食レポのコメントに演歌調の節で食感を表現し
最後は定番の『うんめぇ~にゃ』で締めるアレンジを見せて高評価を得る。


で、菜々美は自分も歌に関わる仕事がしたいと社長に話し
ミュージカルのオーディションがある事を告げるが、気の進まない菜々美。

彼女は幼い頃からの夢、光塚歌劇団への想いを断ち切り
WUGの一員、アイドルとしてこれから行く事を決意した。
菜々美の中ではこの話を受けて、断ち切った想いが再燃し
アイドルとして生きていく為の覚悟が薄れてしまう事を危惧したのかもしれない。

が、ここでの丹下社長が菜々美にもの凄く遠回しに言った
道は一つじゃない事を示した言葉で菜々美の背を押してやる描写
そして、オーディションは散々な結果になってしまったが
清々しい表情と、新たな目標を得て意欲に満ちた菜々美の表情の描写が良い。

 

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 随分前の話で恐縮ですが、新章が発表された所感を書いた際に
私が新章において一番観たいと思ったのが
真夢が先の領域に挑んで行く過程の描写です。

真夢が背負っているI-1Clubの初代センターという消す事の出来ない経歴
過去の呪縛、十字架と言っても良いだろう。
真夢自身、WUGの一員として復帰する際その事に関しては
覚悟していただろうし、それを踏まえて進もうという強固な決意がある。

しかし……世間の目は真夢に対して冷淡だ。
それを払拭させ、変えて行くには成果を魅せて応えるしか無いが
現状の真夢には挑む場が与えて貰えない……


そんな彼女に、遂に個人の仕事、ドラマ出演のオファーが舞い込む。
かつての同胞にして最大のライバル・岩崎志保とのW主演。
躊躇う真夢だが、メンバーに後押しされオファーを受ける事を決意した。
元・I-1のセンターとしてではなく、WUGの島田真夢として評価してもらう事
真夢が本当に先に進む為に決着を着けなきゃいけない『闘い』なのだろう……

 


 撮影で多忙を極める真夢。
メンバー達は真夢を慮って自分達の仕事の合間にて真夢を支えていく……

 

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この藍里の書き置きには胸にグッと来るなぁ……


 真夢がドラマにて演じる役は、元気溌剌とした所謂体育会系の人物。
素の真夢とは正反対の性質で役作りに苦心する。

 

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苛立ちと言うか、焦燥感が動作にまで表れる真夢は珍しい気がします。

 


役作りで苦心してるのを、実波と未夕に素直に打ち明ける場面も印象深い。
おそらく、今までWUGのメンバー達は
やっぱり真夢をどこか特別な存在として見てしまっていたと思うんですよね。
それは真夢にも言える事で、自身の事でメンバーを煩わせちゃいけないと
一人で抱え込み、完全に踏み込めていない様にも思える節があった。
けど、共同生活を経て行く内にお互いの『枠』が取り払われ
実波と未夕は真夢の気付いていない面を言い当て
真夢が前進していける切っ掛けとなる言葉をかけた……


真夢の見せる表情は未知の領域へと進む気概と活力に満ちた
『人間臭さ』溢れる描写はこの『新章』で私が観たかったモノで
今後の真夢の描写がどうなるのかは興味深い。


一方、志保の方ですが
真夢を意識せず、与えられた役割を全うしようと徹している描写だと感じた。
とは言え……内心ではもの凄く真夢を意識している様にも思えてならない。

共に同じ様な軌跡を歩んできた二人。
仙台の地やWUGで真夢が得た様々なものを見極める様な……


『アイドルである前に人間』


真夢が白木さんに楯突き、言い放った魂の声。
志保がこの言葉を聞いたかどうかは知る由も無いが
おそらくは、真夢が持っている志保自身が持ち得ない異質な強さは
彼女と競い合う内に感じ取ったのではないでしょうか?
で……このドラマ共演を経ていくうちに
真夢の異質な強さを身近で強烈に感じ、刺激されていっている……


志保の心的描写はこの時点では、完全な妄想の域なんでww
彼女の描写にも今後興味が尽きない点でもある。

 

 

そして、物語全体も動き出した感がある。


現・I-1センターの萌歌が負傷し、志保が一時的にI-1に復帰する事態に。
話題性は充分と白木さんの言だが
志保のI-1復帰だけでは、まだ話題性は弱いでしょうから
おそらくは隠し球的な策を廻らしてるはずだ……

真夢のドラマにエキストラ出演したランガ達にも何やら意識が変わった様で
本当、単純に先の展開が楽しみだ。