巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

Wake Up,Girls!リーダーズ所感

 WUG関連の記事をこれまで好き勝手に書き殴って来た当ブログ。
ただ、記事の殆どが三次WUGの事についてのモノばかり……
このままでは、コイツは二次WUGに関して


アウトオブ眼中なんじゃねぇのかと激しいお怒りを買いかねない!!


いや、既にお怒りの方も多数いると想定し
謎の危機感に戦々恐々しつつも、今回はWUGコミック版作品である

 

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Wake Up,Girls!リーダーズの所感を書き綴っていく。

 


タイトルに『リーダーズ』と銘打ってある様にこの作品は
リーダー・七瀬佳乃サブリーダー・菊間夏夜の視点を主軸にして描かれていく。

まず、導入部でライブ本番前に佳乃が髪を切っている場面が出て来る。
本編(アニメ版の方)ではその辺の説明は無かったのだが
ここで描かれていたのは
佳乃の覚悟の証明や前進する為に必要な儀式的だという事という解釈で
遥か昔に私が書いた続・劇場版での
佳乃の印象と同じだったのが単純に嬉しい部分だった。


……で、物語は『七人のアイドル』の頃から始まっていく。
変わろうと思っている夏夜だが、本気で打ち込める熱量が沸いて来ない自分に
焦燥感や苛立ちを募らせ日々を送る彼女。

でも、本気でアイドルをやるつもりではなく、変われる切っ掛けになれば良いと
言っていた夏夜が教材として観たI-1Clubのパフォーマンスや
佳乃の不器用ながらも本気の熱量に触れて自分も本気で変わろうと踏み出す……
一話では夏夜の心情を描く部分がかなり多く描かれているのが印象深い。


そして、二話で最も印象深いのは佳乃と夏夜が真夢を勧誘する場面だ。

結果の方は真夢にあっさり断られるもので、佳乃もあっさりと引き上げる。
佳乃が目標としているWUG東京への進出には真夢の存在がいれば良いはず。
あっさり佳乃が引き下がったのは、闘う意思を真夢から感じられなかったのと
『私たちと頑張ろうなんて簡単に言えないよ』と真夢を慮る彼女の言葉で
『言の葉青葉』の一節が出て来るのがまた何とも言い難いモノを感じさせる。


そんな不器用な佳乃をサポートする夏夜は
パフォーマンスを観てもらうように、まずWUGの存在を知ってもらおうと行動に移り
で、三話にて丹下社長が資金持ち逃げ事変を引き起こし
退き際を考えている佳乃に対し憤りの感情を抱いていた。
以前の夏夜ならこの時点であっさりと辞めていたでしょう。
でも、その選択をしないで憤り、佳乃に再び闘う意思を尋ねた……
彼女の中では本気で変わろうと踏み込んだ証明である様に思えてならない。


そして……真夢がリトル・チャレンジャーを聴き
原初の想い、燻っていた魂に再び炎を点ける場面
ここで『タチアガレ!』のCDが真夢の手元にあるのがまた胸熱な展開。

で、真夢がWUGに加入し勾当台公園でのデビューライブへと進んで
次回からは物語の舞台はTVシリーズの時間軸を描くものになるでしょう。

 

完全な私見の域だがこの『Wake Up,Girls!リーダーズ』という作品は
ここから更に盛り上がっていくと勝手な期待をしておる。
私の個人的な意見で恐縮だが
TVシリーズの物語の主軸を担っていたのは七瀬佳乃だと思っておる。
藍里への説得、真夢への複雑な想い
苦心しながらも闘う姿勢を見せ、抗い、挑む事……
そして、気仙沼で夏夜が真夢に打ち明けた決意……
上述で挙げた場面を何処まで掘り下げ描いていくのか興味が尽きない。


佳乃と夏夜の視点にて紡がれる『Wake Up,Girls!』のもう一つの軌跡
WUGを未見の方や観た方も
違う解釈や視点で楽しめる作品に仕上がってる印象。
今後の展開が本当に楽しみであり、期待したくなる作品だと思います。