巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

続・劇場版WUG所感(2) 互いの想い

続・劇場版 Wake Up,Girls!の所感2回目は

真夢と志保、この2人の関係性について書いていく。

 

邂逅と決別

 

共に、I-1Clubの一期生として加入した真夢と志保。

結成当初から、苦楽を共にして来た同志であり

そして、鎬を削って切磋琢磨し、限界まで踏み込んでいける存在。

 

真夢はどう思っていたかはこの時点では触れませんが

志保にとっては、真夢は自身にとって

最大のライバルとして認識していたと思います。

 

しかし、2人の関係は予期しない形で終焉を迎える。

次期センターの座を賭けたCDリリースにて

真夢のユニットと志保のユニットが闘うことになり

結果、志保のユニットが勝利し、真夢はI-1を脱退。

 

だが、志保はこの決着に納得していない。

そして彼女を追い込んでいく事になる。

 

そりゃ引きずりますよねぇ・・・

 

純粋に真夢との闘いを望んでいたのに

実力で勝ったワケじゃない事を志保自身痛感している。

 

孤立していく真夢を見ている事しか出来なかった後悔の念

裏切られた事への憤り・・・

屈折した想い、やり場の無い怒り・・・

 

そして、センターの座に就いた彼女の最大の『敵』は

 

『真夢の幻影』でした。

 

誰よりも真夢の実力を評価しており

彼女に挑み・超える事が自身の成長とI-1の成長に繋がると信じ

孤独な闘いに身を投じた。

 

結果・・・真夢に対して

憎悪に近い対抗心を持つに至ってしまったのでしょうか・・・

 

 

真夢の思い

 

 

個人的見解ですが

彼女は、何考えてるのか解らんところがあり

 

他者から自身に向けて来る感情に対して

やや鈍感な傾向があると思う。

 

あるいは、敵意・執着を向けて絡んで来る者には対しては

敏感で受け流す反応をしているのかもしれない。

 

I-1在籍時、志保とどういう接し方をしていたのかは分かりませんが

真夢の方はライバル<仲間という認識で見ていたと思っております。

・・・もしくは、絡んで来る志保に対し辟易してたかもwww

 

 

ここで、疑問が残る。

・・・本当にそうなのだろうかと?

 

 

決戦の刻

 

ようやく、本題(続・劇場版)に入れますwww

 

真夢にも、志保に対する感情の変化が見られる場面があった。

センター争いの最中、TVに映る彼女を観て心配していたり

博多に左遷された彼女がこのまま終わらないと言った。

 

そして、WUGの全国プロモーションの最中、博多に立ち寄り志保と会う事になる。

 

この真夢と志保のやり取りが凄く良いんですよね。

真夢のレスポンスは、相変わらずあっさりしてるんだけどもww

 

互いに最強の相手と認識し

『勝ちたい』という純粋な想いと、闘志を受け止め全力の闘いを望む。

 

仕組まれた闘いと決着ではない対等の条件で闘える事への喜び

 

交わされた言葉は多くはない

けど、この2人にしか分かり合えない感覚と通じ合うモノが2人の間には存在している。

 

直に会う事で感じとったのか

敗れてもあきらめていない志保の姿を見て安心したのか

返答時の真夢の声色が嬉しそうなんですよね。

 

 

そして、もう一つ印象的だったのが

アイドルの祭典でWUGのステージを観て微笑んでいる志保の表情。

彼女があそこで見せた微笑みが

真夢の幻影から開放されて前に向かう事が出来た事への

一つの証明ではないかと思います。

 

 

彼女の表情から汲み取れるのは

ライバル・同志・戦友を見守る感じだったのか?

あるいは『憧憬』の対象として観ていたのか?

 

競い合う対象でもあるが、『才』に惹かれ憧れていた存在でもあった。

そして、志保だけではなく真夢も志保の『才』に惹かれ憧れていた・・・

 

互いに、最強のライバルと認識し

苦難の時を共に過ごした同志、戦友でもあり

そして、互いの才能に憧れ、惹かれ合う存在・・・

 

 

WUGの優勝という一つの決着は着いた。

が、彼女達の闘いという『物語』はこれから始まるのかも知れません。