巡礼者のかく語りき

自由気ままに書き綴る雑記帳

巡り逢いの縁と奇跡への感謝。―永野愛理さんへ。

 Dear 永野愛理さん。

 

 

 

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 貴女が言われた様に、これまでに無駄なモノは何一つとして無く
全ての出来事があって無意味にしなかったから約束の地で七人は輝いた……
七人で始まり、七人誰一人も欠けず揃ってきっちり終われる事。

続けて来た事は勿論の事、きちんと終わらせるのは本当に難しい。
それは、当たり前じゃない奇跡の刻なんですね。


だだ漏れする剥き出しの情熱で前線に立って牽引してきた吉岡さんと青山さん。

独自の領域で周囲を翻弄させ我が道を突き進んできた、山下さんと奥野さん。

自由奔放に振舞いつつ、見てない様でいてきっちり周りを見ていた高木さん。

俯瞰で見て、冷静に状況を察知し絶妙にグループのバランスを取っていた田中さん。


そんな強烈な個の力を持つ六人が直向きに軌跡を駆けられたのは
永野さん。貴女が扇の要』、『鎹』(かすがい)…喩える言葉は様々ありますが…
最後の砦として精神的、技術的に皆を支えていたからなのだと思えるのです。

 

 『桜』の様な人間になると永野さんは常々言ってきましたな。
貴女がこれまでの軌跡で魅せて来た多様性に溢れた個の力は、季節や情景によって様々な模様を見せてくれる『桜』と同義であったと俺は思えるんです。

満開した時の美しさは勿論。風に花弁が揺られる姿。散り際の儚さと潔さもまた魅力的であるし、葉を茂らせ、そして蕾を蓄えていく様はまた美しく咲き誇る為に生命の強さを模している。

また、様々な外的要因と組み合わさる事で桜はより一層の魅力を放つ。
雨露や雪に濡れても、夜の闇と月光や花篝(照明の焚き火の事)で照らされることでもまた違う美しさを魅せる。『桜』のように貴女自身が在りたいと願う事が、

永野愛理のアイデンティティの証明だと…

美しく咲き誇るのは簡単じゃなく当たり前の事じゃない。
自らと真摯に向き合い対話して研鑽を怠らなかった。

約束の刻と地で咲き誇った貴女の姿と多様性という名の花が
『我』を貫き通したいという想いと、
周囲がどう染めようが自分の価値は自分自身で決める『意地』で


見事な満開の花を咲き誇らせました……本当に綺麗でした。

 

 自分が、数多ある貴女の魅力の中にて最も感服している部分は
受け手側が受け取りやすいモノの伝え方が出来る人であると思っています。

これは勝手な推測の域でしかありませんが…WUG楽曲の振り付けをやられる際には、メンバーそれぞれの細かい所作や曲調を考慮・熟孝されていたのでしょう。

で、それが顕著に表れているのが貴女がこれまでに書き綴られていたBlog記事であると。永野さんも言われる様に殆どの記事が長文なのですが、読み辛いと感じた事は一度もありませんでした。おそらくは読み易い様に行間の区切りや硬軟の比重だったり、読み手を慮った書き方をされていると思えます。


……クソ長いだけの俺の駄文Blogとは雲泥の差でありますwwww

 

 『今』気付かれなくとも、5年~10年先の『未来』の刻でも
WUGが凄く素敵なグループだったと言える自信があると貴女は言った。
語り継ぎ、繋いでいけるのは人が成していくしかない。

微力でも何か行動で示す事が大切で、忘れない事と続けていく事。
そして、知るという事に早いも遅いも関係ない。
解散してしまったからといって何かを残す事をやってはいけないなんて事は無いし
きっとその本気の想いは誰かに届き、応えて繋がってくれると俺は思います。

繋がっていく『縁』が、『今』を駆け巡って『未来』を創り
歴史という『刻』の中で『Wake Up,Girls!』と七人の本気の想いは生き続ける。


Wake Up,Girls!で過ごされた6年間…本当にお疲れ様でした!!!!!!!
今後の更なる雄飛の機と刻が訪れる事…


そして…復興は永遠の課題、明確な終わりの見えない果てしない闘いである事を
胆に銘じて貴女はこれから闘いに挑まれるのでしょう。
今後様々な所に活躍の場を求め、そこで成果を出して永野愛理という表現者をより知って、貴女が真に伝えていきたい事を発信し知ってもらう。
変わらない想いを大切にし、変わろうとする勇気と覚悟で未知の領域へと踏み出し


信愛の理を抱き、彩り鮮やかな多様性の花を咲かせる永野愛理さん
ご活躍を魅せてもらえる事を願い、信じております。

 

 

 

 

 

 

巡り逢いの縁と奇跡への感謝。―吉岡茉祐さんへ。

 Dear 吉岡茉祐さん。

 



 

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 貴女は頑なに言い続けて、信じてきましたね。


『何時の日かWUGの単独公演で、さいたまスーパーアリーナに立つ』と。


そして…埋まって灯ったんです。人の心の光が。


自分自身を信じ、挑み続けたからこそ成しえた事であるのだけれども
貴女は共に歩んで来た六人の戦友の力と絆も大事にし、信じ続け、成し遂げられた。
この日まで誰一人として欠けなかった事と血の繋がりよりも濃く固い絆は最も強いモノ。

願って、何度も言い続けて…『まだ終わりたくない!』と叫んで…ようやく叶った。
言い続けて、信じ続けて来た貴女の双眸はいつでも真剣で、潔く、覚悟で滾っていた。直向きで情熱が滾り、貪欲に高みを見据えている眼差しは自分が初めて見た刻から不変だったモノと感じてます。


で、貴女の魂の“絶唱”ではこれまでに幾度も俺の血を滾らせ、魂を鷲掴みにされた。
何度も当Blogに書き、無礼なのを承知で書くが…俺にとってこの感覚に陥ったのは
水樹奈々さん以来の感覚なんです。技術云々を凌駕して人の魂を掴んで血を滾らせる。

そう思わせてしまえる存在に巡り逢えた事は本当に“奇跡”なのだと思えてなりません。
そして…約束の地SSAでの貴女の絶唱、センターとして背負う者の覚悟と気概はこれまで以上のモノで、書くまでもありませんが…最高に激熱で
堂々でいて凜然としてSSAのド真ん中で輝きを放ち、更に限界領域を超えた吉岡さんから漲る……


“WUGのバンディエラ”(旗頭)としての気迫と魂を存分に感じた圧巻のパフォーマンス!


貴女が身をもって示す闘う姿勢を魅せつけられて、心が戦ぎ、魂が爆ぜなかった人はおそらくいなかったと思えます。
初めて貴女を観て感じた叩き上げの魂は全然変わっちゃいなかった。

グループのセンターとして、言い換えるなら座長的な立場を担い重圧を背負い
自分の弱さを自覚しても尚、自分と戦友達を信じて逃げずに本気で闘い続けた。
そして、終焉の刻を完遂させる為の貴女の決意と覚悟を表した言葉……


『私がこのメンバーの真ん中に立つことは、この先ないでしょう。』


これは、吉岡さんの不退転の決意を示しこれからの軌跡に臨んでいく事なのでしょう。
きっちりと終焉させ、未来を見据えて未知の領域に挑んでいく事。
吉岡さんが目指す理想の表現者の姿である『何でも屋』としての軌跡を追いたい。
それは自分も分かります。生半可な覚悟で無い事を。


コイツは…貴女の固い決意に水を差す無礼千万な言葉であるのは重々承知してます。
それでも言わせて欲しいんだ。

吉岡茉祐さん。貴女は…またこの七人の…

Wake Up,Girls!のド真ん中=センターに立つ事を諦めちゃいないはずだと。


勿論、この先ないと言ったのは建前じゃなく本音ではあるのだろう。
けれど、これも俺の勝手な印象だが貴女はそんな物分りの良い人じゃない。
どんなに理不尽な事に見舞われようが、徹底的に抗い闘う人だと思っておる。

当然その機というのは簡単なモノじゃなく、叶わないモノではある。
我々の魂に貴女達はWUGが確かに存在していた証という銘の『楔』を撃ち込んだ。
その楔が輝く想い出となってまた新しい物語と未来の可能性を紡いでいくのだと。

貴女が綴られた様に…これまでの軌跡で成しえた事が綺麗さっぱり跡形も無く消え去るわけじゃない。良い事も悪い事も全てに意味があった。


そして…貴女が我々に託してくれた想い。


Wake Up,Girls!をこれからも宜しくお願いします。』

 

七人がこれまで駆け抜けて来た軌跡と残した多くのモノをこれからも語り継ぎ、
書き綴り『過去』のモノとして忘れ去られ風化させない為、
無意味なモノにしない為に本気で闘った『今』の刻を『未来』へと繋ぐ事。
語り継ぐのは難しい。でも…闘わせて下さい。一緒に……


Wake Up,Girls!で過ごされた6年間の刻…本当にお疲れ様でした!!!!!!!
今後の更なる雄飛の機と刻が訪れる事。


これまでの軌跡と約束の地で吉岡茉祐さんと共有出来た刻は本当に幸せでした!
誠に勝手ではありますが、吉岡茉祐さん。
この五文字の言の葉を貴女への敬意と礼賛の想いを込めて贈らせていただきます。


『さようなら』じゃなく、『ありがとう』と。


既存の『枠』をぶち壊し『何でも屋』吉岡茉祐が創る未知の可能性を信じています。

 

 

 

 

巡り逢いの縁と奇跡への感謝。―田中美海さんへ。

 Dear 田中美海さん。

 

 

 

 

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 約束の刻・SSAでのWUG単独公演で…きっちり届きましたよ。貴女の声。

 

 

これは自分の勝手な暴論ではありますが、他の六人以上に
田中さんは並々ならぬ想いを抱いてSSAの単独公演に臨まれたと思っています。
7 Girls war』での貴女のソロパート。時間にすればほんの数秒。ヘビーな問題、悔しさやあらゆる負の感情をぺろりと食べ、それらを糧として貴女は輝きを放った。


SSAでの貴女は、剛毅で我が道を邁進していく強さ。『縁』を大切にする繊細さ。
自分達がここまで繋いできたものに嘘は無かったという強固な信念。

今までよりも凄いモノを魅せてくれるという期待に見事に応えて
求められているモノより更に上のレベルのモノを魅せつけ予想を裏切ってくれました。
本当にとんでもない人で、感嘆の念と同時に底知れない畏怖すら感じさせてしまう。

言わば、このSSAは最終決戦の地。最期の闘いの場に於いてもなお覚醒と進化を続け
度胸満点で、観る人を惹き付け見惚れさせ、尚且つ…こちらの期待以上のモノを魅せてもらえる強烈な『個』の力を如何なく発揮された


貴女の姿はまさにファンタジスタと称するしかありませんでした。



思えば、田中さんを初めて見て直感した『凄ぇのが現れた』という強烈な感覚…
田中さんの圧倒的な『個』の輝きに“導かれる”かの様に『Wake Up,Girls!』に出逢った。

自分だけじゃない。貴女を知りそこからWUGへと導かれた人は本当に多い。
それは遅かれ早かれ出逢う『縁』だったのかもしれないが
あの刻と機で自分がWUGに出逢えたのは必然であったと思えます。

ですが…圧倒的な『個』の力と『導く』力を持っていますが
あくまでも…センターである吉岡さんとリーダーである青山さんを引き立たせようと
支え、尚且つ他のメンバーをも輝かせる為にバランサーとしてここまで闘って来たと思えるんです。

マイペースな子や一本気な子が多い中において、俯瞰的視野の広さで自分や全体を見ていた様に自分は貴女を見ておりました。
その視点は冷徹でいて鋭かった…極端に『我』を抑え込む事になってもだ。
勝手な印象なんですが、もっと『我』を前面に出していく事も出来たでしょう。

でも、貴女は頑なに『我』を押し通そうとせずにバランサーとしての役割に徹して貫いた。貴女の本能と感性がその役割に徹する事にてWUGが上手い事軌跡を歩んでいけると感じさせて田中さんを突き動かしたのだと。だからこそ六人は貴女を心から信頼し背中を預けられ、ここまで心置きなく闘ってこれたのだと思えるんです。


信じてついて来てと貴女は力強く言い……
我々に何度もありがとうと感謝の念を言葉にしました。


導きも縁が繋ぐモノであり、欠かす事の出来ない要素であると思います。
感謝を言うのはこちらも同様です。田中美海という存在に導かれWUGと出逢い、そして…志を共有する多くの同好の士に出逢えた“奇跡”には感謝の言葉を幾ら述べても足りません。


Wake Up,Girls!で過ごされた6年間の刻…本当にお疲れ様でした!!!!!!!
今後の更なる雄飛の機と刻が訪れる事。
で…もっと驚かせて、魅せて欲しい。剛毅で我が道を往き、縁を大切にする繊細な…



“制御不能ファンタジスタ”・田中美海が更に輝く姿を魅せてくれる事を信じている。


 

田中美海さん。WUGへと導き、繋いでくれた縁は俺にとっても掛け替えの無い
『宝物』です。導いてくれて…本当にありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

巡り逢いの縁と奇跡への感謝。―山下七海さんへ。

 Dear 山下七海さん。

 

 

 

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 2015年3月8日。忘れもしません。貴女が初めてのソロイベントで魅せた
圧倒的な『個』の力と『才』に魂を撃ち抜かれた事。
あの日に俺が観た貴女のステージからは今まで自分が感じた事の無かった
異質なベクトルを感じ、本当に衝撃的で圧倒的でした。

以降、山下さんを特推しするようになり、あれから4年の歳月を経た約束の地である
SSAでの単独公演も3月8日。
これは単なる偶然なのかもしれない。でも…『縁』が繋いだ必然なモノでもある様に勝手ながら感じていたりもしております。

何と言うか…山下さんの周囲は刻の流れが違うのか、
知覚の領域が常人の域とは違っているのか…まぁ、それらを一緒くたに称した言葉が
マイペース≒天然=ななみんワールドと言う言葉であり、これは自分が勝手に言っておる言葉である…野性のKiller instinct(決め所を逃さない本能)ではないでしょうか。

息を吐くかのように容易く観る人達を撃ち落し魅了し虜にしてしまう。
自分は山下さんが魅せる魔性の『個』の力と『才』を賞賛するのに相応しい形容詞が未だに浮かびません。でも、それはそれで良い事だと思えるんです。

簡単に分かってしまった気になるよりも様々な姿を見ていってその都度ドキドキしてワクワクさせる要因を探求して踏み込んでいく。
異端(俺が言うのも何だがwww)な領域に五感がどっぷりと浸かっているのは
とても心地の良い時間なんです。

 

そして……“again & again”(幾度も)と一期一会の刻の尊さ
重んじてる人でもありました。
相反する意味の言葉ではありますが、どちらの言葉も貴女はとても大事にしていたと自分は思っていて、それがソロイベントの最後で山下さんが見せた観客全員と『眼』を合わせるという事だったと…自分は解釈しました。

ライブは生き物。一つとしてまるっきり同じモノにはならない。
一瞬の刻がその会場限りの…たった一度でありされど一度のプライスレスな刻と空間。

『眼』という器官は『心の鏡』とも称される器官でもあります。
観客の双眸の輝きを貴女の双眸に焼付けて想いを共感覚させる『儀式』であり、
双方向へ想いを繋げる事の様に思えてなりません。


俺が山下七海さんに魅せられ、惹かれたもう一つの魅力が貴女の双眸の輝きなんです。

 

 その魅惑の領域と類稀なる才を如何なく発揮されていても、
貴女はそれを誇るでもなく、また、謙遜しすぎる事もなく、純朴な自然体で飄々とし程よく適当な佇まいを見せていました。

けれども、眩い才に驕る事無くその双眸で見た現実と先に見据えたおぼろげな軌跡に踏み出す為に不断の努力を積み重ね、内に秘めた熱く燃え滾る魂を持った人でもあると……

魂の強さと眩い輝きに自覚があるのかどうかは自分の窺い知る部分ではないですが
おそらくは山下さんも気付いていないと勝手に俺は思っています。

自分が着実に成長出来ているのか否か、それが分からないからこそ抱える不安や迷いを払拭する為に、自身との対話や努力を重ね負の感情を自信と輝きへ変えていった。
自分を信じる力は、努力を重ねた力に比例する。
魅せる力と輝きが強烈になっているのはその事を証明しているのではないでしょうか。


本質は変わらないと手紙に綴られていました。魅惑的な領域、純朴で飄々とした佇まい、努力し続け燃え滾る叩き上げの魂、飾り立てない真摯で一途な双眸の輝き。
過ごした刻と縁への感謝。

それら全てがどれ一つとして欠けてはならない大切なものとして粗雑にしなかった。そして、最後に言った『WUGは、声優・山下七海の核となるもの』という魂の言の葉。

変わらない事は勿論大事だけど、変わろうとする想いと一歩踏み出す勇気、これからも本質を貫いていく覚悟…過去・現在・未来。全ての時間軸に意味があり無意味にしないで繋いでいく事が、本質は変わらないという言葉に込めた貴女の信念と意地の様にも思えて、自分の胸に熱く燃え滾り湧き立つモノを感じさせていただきました。

 

 

Wake Up,Girls!で過ごされた6年間の刻…本当にお疲れ様でした!!!!!!!
今後の更なる雄飛の機と刻が訪れる事。

 

 

魅惑と魔性の領域・ななみんワールドで更に輝く山下七海さんの活躍を信じてる。

 

 

 

散々好き勝手に俺の想いを書き殴ってしまいましたが…


最後に、山下七海さん。

 

貴女と同じ刻を生きて巡り逢えた縁と奇跡に最大の感謝を!本当にありがとう……

 

 

 

 

 

巡り逢いの縁と奇跡への感謝。―高木美佑さんへ。

 Dear 高木美佑さん。

 

 

 

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自分は、かつて貴女がBlogに綴られたあの言葉を忘れた事はありません。

 

一生忘れないようなステージ、私達もいつかできるのかなぁ。

Wake Up,Girls! official blog 桜満開でしたね♪(み´μ`ゆ)より引用



2019年の3月8日。さいたまスーパーアリーナで出来たんですよ!!!!!!!
自分はこの約束の地での最高の刻を一生忘れない出来事として魂に刻み込んだ。
この奇跡の刻に立ち会えた事、本当にありがとうございました。



高木さんを見ていて一番印象深いのは、いつも元気で心底から楽しんでいる姿です。
その姿を見るとこちらまで本当に楽しい心持ちにさせてもらっています。
心情を窺い知る事は出来ませんが思うように立ち行かない事や試練に抗う素振りは
一切表に出さずに、笑顔全開で振舞う姿は
貴女が掲げた信念“Keep smiling.”に相応しいとものと感じます。
解散発表された特番の中でも、いつもと変わらない笑顔でその信念や意地を貫き
絶望の淵に叩き込まれた我々を元気付けようとしてくれた様に思えてなりません。


勿論、笑顔だけが貴女の魅力ではありません。


躍動感と力強さを感じさせるダンスの所作
キュートさと艶やかさが絶妙に合致した歌声。
DJプレイやドラム演奏で魅せたり、受け取り側の層の広さに応えられる事を意識された
思慮深く聡明な所であったりとその高いユーティリティ性には敬服の念を抱きます。

一方通行の想いだけでは意味の無い高木さんと
受け取り側の『想い』を行き来させ繋ぐ。
それが、高木美佑という表現者の追い求めている理想の表現の形なんですね。
でも…突き抜けた個の無い器用貧乏と揶揄されるかもしれない。
ですが、自分は貴女がそんな批判をも
美味しそうに平らげて飲み込んでしまえる個の力があると勝手ながら信じております。


貴女が手紙に幾度も綴られた『ありがとう』の言葉、試練、縁と奇跡への感謝。
巡り逢ったメンバーや支えた人達、関わった様々な人達。そして…我々も
その枠に囲ってくれた貴女の想いには胸が熱くなり感謝の念しか湧いてきません。


自分の方からも言わせて下さい。


高木美佑さん。貴女という素敵な表現者に巡り逢えた縁の奇跡に最大の感謝を!!


Wake Up,Girls!で過ごされた6年間…本当にお疲れ様でした!!!!!!!
今後の更なる雄飛の機と刻が訪れる事

自由奔放な笑顔のファンタジスタ高木美佑の名を

様々な所で聞ける事と思う存分に暴れ回る物語(活躍)が
見られる事を信じて願っております!

 

高木美佑さん。底抜けに明るい声と笑顔を魅せてくれて…本当にありがとう。

 

 

 

 

 

 

約束の刻の奇跡と未来。―Wake Up, Girls! FINAL LIVE~想い出のパレード~参戦レポ

 世の中には数多のグループが存在し、大きく二分化する事が出来る。


終焉の刻への花道を飾れてグループとしてのキャリアに幕を下せるか、ひっそりとキャリアに幕を下すか。色々な人に愛されて、親しまれて、花道を飾れ幕を下せるグループはおそらくは限られているのだろう。

自然消滅的に終焉を迎えたり、その発表をもって即座に幕を下したりと表面化していないだけでそんな風にひっそりと終焉を迎えるグループの方が多いだろう。9ヶ月という刻とファイナルツアーという想いと魂をぶつけられる機と場があった事、そして…約束の地で最期の晴れ舞台がある事。

 


WUG最後の刻に立ち会えた自分は本当に幸せ者だと……

 

 
──アンコールが鳴り止まない。

Wake Up, Girls!(ウェイクアップガールズ)は、
2013年から2019年3月まで活動した声優ユニット
メンバーは、吉岡茉祐永野愛理、田中美海青山吉能
山下七海奥野香耶高木美佑 の七人。

ステージ上で魅せるライブパフォーマンスを、単純な一言で飾るのは勿体無い。

ユニット名を叫ぶアンコールは、いつもライブで鳴り止まなかった。


──そのくらいの話だっていい。
それでも私達はその日の七人を誰かに伝えていこう。
みんなで過ごしたその瞬間。想い出のパレードを。


Wake Up, Girls! FINAL LIVE~想い出のパレード~公式サイトより引用

 

 

 

 と、言う事で…これより3月8日にさいたまスーパーアリーナで開催された
Wake Up, Girls! FINAL LIVE~想い出のパレード~の参戦レポを書き殴っていきます。

 


先にお断りしますが、この記事…

 

 

尋常じゃないほど長いです。

 


当Blog最長の文字数(約22000字+α)お時間が許す方、暇すぎて畳の目や天井のシミを数えるしかする事がなくなった方におすすめ致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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刻を経て、辿り着いた『約束の地』

 


 3月8日。13時過ぎ頃、肌を突き刺すような寒風吹くさいたま新都心駅に到着し
約束の地である『さいたまスーパーアリーナ』へと急ぐ。

 

そして、到着し何重にも折り返した長蛇の列として存在していた物販行列の列に驚愕を受けた……
取り敢えずその列に並んで暫くの後に無情なアナウンスが俺の耳に届いた。


『全て品切れとなりましたので、本日の物販は終了となります』


何と言う事だ、パンフレットまで完売してしまったと言うのか…パンフの存在は参戦レポを書くのに重要なアイテムなんだがww……まぁ、ここで呪詛の言を吐いたところでパンフが製本されて湧いて出て来るモノじゃないので会場周辺を適当に散策することとした。

散策して見渡すと多くの人がこの約束の地であるSSAに続々と集結して来ている。後で知ったがこの日の観客数は約13000人だったとの事。この人達は皆WUGを見に来た人達なのだと感慨に耽っておった…

 

開場までの間、出来る限り多くのワグナー諸氏にご挨拶に伺う。

 

 

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まじんさん@michan_08210が作られた
まゆしぃとななみんのイラストが描かれたステッカーを頂き…

 

 

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そして、『花は咲く』合唱動画制作プロジェクト@wugner_kikaku
企画されたうたさんwugner1から
ワグナー有志による合唱とWUGへのメッセージが収録されたDVDを頂きました。


まじんさん、うたさん。この場にて恐縮ですが
素晴らしいものを頂きありがとうございました。

 

 

 

 

 

闘う準備は出来ているか?

 

他にも色々な方達に挨拶して行くうちに刻が経ちけやき広場にて
なにやら人が集まり出して来た。その群衆は徐々に輪になり円陣となる。

 


『いくぞッ!』

 


『がんばっぺッ!』

 


Wake Up,Girls!/!!!!!!!

 


けやき広場に轟音となって轟くワグナーの魂の咆哮!!!!!!!
心が戦ぎ、魂が爆ぜ、血が燃え滾る衝動に駆られた。
そう、これから俺達が乗り込むのはもう次の無い正真正銘最後の決戦なのである。


そして…開場の刻がいよいよ訪れ、戦場(いくさば)に足を踏み入れる。
入場して驚かされたのは寄贈されたフラワースタンドの数の多さ。それもかなりの距離に渡って設置されているのである。
七人に『縁』のある方から、関わった多くの人達、ワグナー諸氏によるモノだ……


そこには繋がった『縁』と…深愛の情が止め処無く溢れていた。

 

 

 

 

 


開戦前に湧き出る様々な想い…そして開戦の刻。

 

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 座席に着き、戦場(会場)を見渡し、様々な想いが駆け巡る。
ここであの人の名を出してしまうのはどうかと躊躇ってしまうが、
これは俺にとって重要な事でもあるので出す。

今年の一月に水樹奈々さんが立った同じ会場にWake Up,Girls!の七人が立つ事。
遂に辿り着いたSSAWUG単独公演という約束の刻がいよいよ訪れるのかと……感慨に浸っておった。

暫くすると場内の照明が落ち、丹下社長、松田さん、早坂さんによるショートドラマ(影ナレ)が流れる。
ここでの丹下社長のこの台詞が俺の涙腺を刺激した。


『まだまだ、あの子達の先には道が続いているのよ』


これは舞台『青葉の軌跡』ラストーシーンの丹下社長が大舞台に立つ刻の中で言っている台詞だと自分は解釈していてこの台詞をSSAで言い
舞台でのラストシーンから、SSAのオープニングへと繋げる構成に胸が熱くなり込み上げるモノを抑え切れなかった……

そして、メンバー紹介のムービーが流れる。内容は七人の少女達が出身地からSSAの舞台に立つまでの刻を描写しているとの事。
七人が登場し纏っているのは彼女達の原点となった『制服衣裳』。彼女達が真夢達の想いと魂をSSAに連れて来てくれた。
いや…連れて来たという一方的なモノじゃない。互いに寄り添い互いに導いて来たんだ。


伝説を刻む為に、約束の刻と地であるこのさいたまスーパーアリーナへと……

 

 

 

 

 

1. タチアガレ!

 

 観客もまばらだった作中の勾当台公園七人のデビューライブ。
だが此処は違う。大観衆で埋まりグループカラーの緑に染まったSSA


吉岡茉祐と島田真夢の…

永野愛理と林田藍里の…

田中美海と片山実波の…

青山吉能と七瀬佳乃の…

山下七海と久海菜々美の…

奥野香耶と菊間夏夜の…

高木美佑と岡本未夕の…


想いと魂と縁の奇跡が互いに傍に寄り添いおざなりにならなかったからこそ辿り着いた約束の地。その地にて原初の楽曲で最後の闘いの開幕を飾る。

離れ離れになっていた刻もあったが、互いの繋がりは消える事はなかった。現実にSSAの舞台に立っているのはキャストの方のWUGだが、真夢達の魂も共にSSAの舞台に在った。

原初のWUG衣裳である制服衣裳を纏ってファイナルライブのオープニングアクトに披露する事への意義はこの楽曲への想いと真夢達への感謝の念であるのは勿論なのだろうけども、より真夢達の想いと魂を密接に感じられるであろうこの衣裳で最後の刻の瞬間まで一緒に闘おう!というキャスト側の想いがあったと…自分は思えてならないのです。

イントロが響き渡る最中に爆発の特効(特殊効果)が発動!勝手な解釈だがコレは
14人の魂が爆ぜる様子=リミッターを解放したモノだと思っている。

そしてワグナーの全力全開のWake Up,Girls!の咆哮がSSAに轟く。もう滾るモノを抑えておくことは出来ない。 一瞬で血が滾りスイッチが入ってリミッターを解除する。
コレだ、コレなんだよ。久方振りに肌で感じたこの戦場(会場)の雰囲気と初手から全開で攻めて仕留めてやろうと来るある種の殺気とも称していい姿勢。

最大火力を一曲目でぶつける!ステージも客席も出し惜しみなし!奇を衒わない偽りの無い本能を魅せ付けてやると。この熱量と血が燃え滾る様な感覚にさせてくれるのがWUGのライブの真骨頂なんだよ。

彼女達の軌跡を最も長い刻を共に駆けてきた楽曲。"戦友"と称していい存在にまで昇華しているWUGのアンセムソングであり、Ace of aceである楽曲。
俺にとってWUG楽曲の中で最も思い入れが深くて強い楽曲なんです。荒削りで叩き上げの魂を存分に感じさせ俺の魂を鷲掴みにした。

そんな楽曲が待ち焦がれたこの約束の地とWUGSSA単独公演の刻で歌われる…素晴らしく堪らない刻じゃないか。

 


 もっと もっと 想い伝えたい 

 どれだけ傷ついてても譲れないものがある

 聴いて 聴いて 必死に歌うから

 嗤われてもいい 負けはしない タチアガレ!

 Wake Up! 眩しい日差し浴びて 今 胸の希望が 君と重なる


 ―Wake Up,Girls!『タチアガレ!』より引用

 


吉岡茉祐と島田真夢の…青山吉能と七瀬佳乃の"絶唱"が滾らせ、ワグナーが
『タチアガレ!』の"咆哮"で応える事で楽曲に血を流し魂を宿らせ繋ぎあう闘いがこれから始まる。最後の闘いの開幕を飾るのに、魂の種火に炎を灯す役割として最適だった楽曲であったと思える。

 

 

 


2. 16歳のアガペー

 

 吉岡さんと永野さんが歌いだした瞬間…続々と膝から崩れ落ちてSSAに響き渡る


『あ゛ああああああぁぁぁぁぁ~ッ!!!!!!!』という断末魔の様な魂の叫びwww


この断末魔…魂の叫びがWUGのライブに参戦しているという実感にさせてもらえる。久々に感じるこの感覚は格別なモノだ。
自分のこれまでの参戦レポにも書いたが二番目のアクトに披露される楽曲は非常に重要。

ここで約束された『勝利の謳』を惜しげもなく切って持ち得る全てを出し尽してやるという彼女達の超強気の姿勢は一切の隙を見せない。
エモーショナルと銘打たれた刃で放たれる回避不可能・オールレンジの斬撃が我々を襲うんだ。


(…相変わらずアホな表現だwww)


徹底的に斬り刻まれてもう虫の息ではあるが、それでも叫ぶんだよ。推しへの無償の愛を。そして…永野さんが歌う落ちサビのソロパートが今回のアクトの要であり心にグッと突き刺さる…


 ちゃんと言葉にして言えたら 今日が記念日になるかな


 ―Wake Up,Girls!『16歳のアガペー』より引用



七人が誓い合い言葉にして言った、約束の地であるこのSSAでの単独公演という約束の刻を実現させた事。
この3月8日は終焉の刻でもあるのかもしれないが、SSA単独公演成し遂げた記念日でもあると思える。

『良く』も『悪く』も、覚えているべき事は全て『記念』なのだけれども、彼女達がこのアクトと楽曲に詰め込んだのは、極上の刻を共に刻もう!というポジティブな想いであったと思える。

 

 

 


3. 7 Girls War

 

 ずっと待っていたんだ。本当に待っていたんだこの刻を。
WUGとSSAとの因縁に完全な決着をつける刻を。因縁もまた『縁』である。


2014年の夏、SSAアニサマの舞台に立った七人は初手にこの楽曲を持って臨んだ。
だが…SSAに巣食う魔物は田中美海という"星"を喰らい呑み込んでしまった。
WUGにとって、田中美海にとって最初のSSAアニサマ2014)での事は生まれて欲しくなかった物語なのかもしれない。

マイクトラブルで奪われてしまった彼女の声、田中さんの分までカバーしようと懸命に闘った六人だったが…徹底的に打ちのめされたと言ってもいいだろう。楽曲名に『7』と刻まれている以上、七人の声が誰一人でも欠けてしまってはならない。あの刻からおよそ4年ちょっと。数多の闘いを経て軌跡を駆けてようやく辿り着いたSSA

そして…待ち望んでいた決着の刻はすぐに訪れる。


『どんなヘビーな問題でもペロリと食べちゃう♪♪』


届いたよ、きっちりと…田中美海さん。貴女の溌溂な歌声が!


制御不能ファンタジスタが魅せた成長の証と確固たる信念でSSAの魔物を丸呑みした。
もうそれほどまでにね、凄まじかったんです。圧倒的だったんですよ。瞬殺でしたよ。

開幕で点火した一段目のブーストが臨界点を越えてフラッシュオーバーし二段目のブーストが発動するかの如く、会場のボルテージも爆ぜる盛り上がりの域へ達する。
歌詞にTake offとあるが、徐々に速度を上げ一定の速度に達して離陸するというよりこの盛り上がりようはロケットスタートと称した方がいいだろう。

最後の輝きを奪還し決着をつけた七人にもう怖いモノはない。あとは数多の闘いを経て進化を遂げた七人の個の力と楽曲の力を信じてぶちかますのみ。



 悔しさに耐える時もある 涙流す時もある

 でもね一緒に流した涙は 七つの星に変わる


 ―Wake Up,Girls!7 Girls war』より引用

 


あの刻で見せた皆の悔しさ、涙を流しつつも俯かなかった田中美海さん。それを無意味にしない為に、『忘れ物』を取り戻す為にこれまでの刻を懸命に闘って来たと思えるんです。

本当の最後の機に『忘れ物』奪還しこのSSAで七人の声が揃った完全なる『7 Girls war』が歌われて救われた。


歌ってくれて本当にありがとう……勝ったのはあの七人だ。

 

 

 

 


4. ゆき模様 恋のもよう

 

 リミッターを解放し、散々盛り上がった所に爽快なブラスサウンドの旋律が鳴り響く。

客席が瞬く間に白の光に染まっていく模様はまさしく曲題通り雪模様を彷彿とさせ、視覚で雪模様の白い光を堪能し七人の叙情的な歌声を傾聴する。この楽曲が出て来る前はWUGから離れた他作品のタイアップ楽曲や
ライブで披露される楽曲が多くキャラとの繋がりが薄くなっていた。

で、舞台版という場にてまた寄り添える楽曲と巡り逢いキャラとの縁を繋いだ。
この楽曲も七人から真夢達への感謝の念が込められた披露だったのではないだろうか。原初の制服衣裳で舞い踊り歌い、魂をシンクロさせてゆく様に…

雪の結晶は1つとして同じ形はないと言われる。それは彼女達七人にも言える事だろう。
そして雪が持つ魅力も多種多様。様々なモノと組み合わさる事でその魅力は引き出され輝く。暖かな春が来ると溶けてなくなってしまうがその儚さもまた魅力なのではないだろうか。

純白に染まる会場、七人と真夢達の純然な想いと魂が更にこの純白の光の煌きを強くし、ダイヤモンドダストが舞うかの様だ…という表現は気取り過ぎなのは承知しておるwww

ただ、そういう表現をするほどに七人のパフォーマンスが素晴らしかった事の証明なんです。

 

 

 


5. 言の葉青葉

 

 ここまでの曲順の並び、作中の時間軸では結成~アイドルの祭典2014を準えた構成となっていてこの楽曲は一期のTVシリーズED曲。セットリスト全体を幾つかの章で区切るならこのアクトが一章目のラストとなるのだろう。

イントロが静かに鳴ると…雪が解け木々の葉が再び芽吹き若葉の頃を過ぎ、青々と茂った木の葉が茂るかの様に客席が緑の光に包まれていく。
詞の一語一句を噛みしめて尊ぶ七人の歌声は新しい生命の息吹を思わせる様でもある。
良き事もあれば悪い事色々あってその差は確かに存在してしまう。それも世の理なのだろう。しかし刻の流れと季節の移り行きは等しく与えられている。

良し悪し関わらずの状況に在っても尚青々と茂った木の葉は生命の輝きを放つ様に未来への希望を歌声に乗せていく。それは所詮綺麗事や他人事だと非難されようとも彼女達は踏み込んで行く事を諦めないのだろう。

七人が順々に想いや魂を繋いで、落ちサビでの吉岡さんの叙情的な絶唱が更なる深みをもたらしてくれる。



 がんばってねと かんたんに言えないよ

 言の葉と青葉の きらきらを あおいで


 ―Wake Up,Girls!『言の葉青葉』より引用



知る事と忘れない事、踏み込む覚悟が出来たのならその先へと踏み込んで触れる。
完全に寄り添いは出来ないけど知って、踏み込んで、そして伝承していく事は出来る。
それが正解なのかは誰にも分からないが踏み込んで知る事しかない。

吉岡さんの柔和で優しげだけれども何か奥底から
湧き出るかの様な力強さを感じさせる"絶唱"は沁み渡りただ聴き入るしか出来ない……

 

 

 

 


6. One In A Billion (Wake Up,Gilrs! ver.)

 

 『七人のアイドル』~『Beyond the Bottom』までの軌跡をまとめたムービーが流れる。
『そして物語は次の1ページへ』という文がスクリーンへと浮かび出され、ファイナルツアーでも纏っていた漆黒の衣裳(公式名称が無いみたいなので勝手に称した)で七人がステージに参上。

で、この楽曲…もう一つの物語である他作品のタイアップ楽曲でMay'nさんとのコラボユニット、Wake Up, May'nとしてリリースした楽曲。

ファイナルツアーにおいて、幾度も歌われたこの楽曲。May'nさんがいなくとも七人は楽曲を歌い継ぎ繋いだ。最初の立ち位置は七人が横並びに並んでおるが、一人分のスペースが空いていた。そこには本来May'nさんが立っている場所。そして七人にスポットライトが当てられて、そのスペースにも白のライトが照らされる……

May'nさんはこのSSAのステージにはいない。だが、彼女の魂はこの場に在りWUGの七人と共に在って一緒に闘うのだという七人の意志表示なのだろう。で…これは後日知ったが、May'nさんは関係者としてじゃなく一般チケットを購入し一人の観客としてライブに参戦していたとの事。

 

その模様をMay'nさんはBlogに綴られております。


 ファイナルライブでの披露はされなかったが開幕前のBGMでは、もう一つのWake Up, May'nとしての楽曲『ハートライン』が流れていた。これもまた七人がWake Up, May'nとしての縁を大切にしている事の証明なのだろう。

終焉の刻に際して10億分の1=奇跡レベルで繋がった縁と絆に最大の敬意と礼賛の想いで応える。勿論、ステージに May'nさんの姿と歌声は無いが七人と共に在って歌っている様な感覚に陥らせるほどにステージから来る『圧』と『熱』が凄かった。素晴らしい圧巻のアクトだった。

 

 

 


7. 素顔でKISS ME

 

 これまでの流れとは打って変わったサイバーチック感漂うクラブサウンドの旋律が鳴り響き、一気に真紅に染まる会場。
この楽曲での紅色の光(あえて紅という表現にする)は情熱的というよりは妖しげな艶やかさを思わせ、更に彼女達が纏う漆黒の衣裳がその雰囲気を加速させている。


…こ、コレが、青山女史の言っていた夜のWake Up, Girls!なのかッ!


※注:著者の偏見丸出しな感想です。


ライブによく参戦している人は、楽曲が進化していくという体験をしていると思います。
それは歌っている人の力量が上がっていくというだけではなく、客席もその曲をより高めていくという部分があってより濃密なアクトになるというものです。

この『楽曲を進化させる』という事なんですが、勿論、時間もかかるし、そもそも『ここのパートはこうだ』決まりも無い。その都度色々やってみてそれで少しずつ変化していきます。全部客席側のアドリブだったり他の現場から持ち寄ったり様々だ。それをステージに立つ表現者が促す場合もあるし、楽曲が既にそれ在りきで仕込んである場合なんかもあります。

『素顔でKISS ME』に関しては観客側が様々な盛り上げ方を持ち込んでやり続ける事で進化していき、勿論、彼女達のスキルアップもそれに加味された相乗効果で進化を遂げたのではないだろうか。

公式設定なのかは不明だが、Part2のパンフレットでこの楽曲について山下七海さんは久海菜々美がセンターの楽曲であると言っていたのを思い出して、アクト中は出来得る限り彼女のパフォーマンスに注目して観ておりました。

これはあくまでも俺が勝手に思っているだけで最適な表現が難しいが、山下さんの舞い踊る姿は曲線的かつ野性味ある感じの『柔』の要素が印象的で、彼女の野性味ある艶姿が紅と漆黒の闇が支配する会場の雰囲気に合致して艶姿が鮮やかに映える。

更にだ…パフォーマンスの随所で放たれる必殺必中のウインクが観客の魂を撃ち貫く!
山下七海さんの決め所を逃さない感性≒野性のKiller instinctにはただ息を呑むしか出来なかった……

 

 

 


8. 恋?で愛?で暴君です!

 

 序盤の直球的な構成と打って変わり『素顔でKISS ME』と系統を同じくする変化球的な楽曲で攻めて来る。キュートでトリッキーな要素によるフルオープンアタックで我々の感性を容赦なく襲う。

火に油を注ぎこむのが『素顔でKISS ME』とするなら、そこにガソリンを注ぐ…いや、ぶちまけるwww
そいつをやってしまうのがWUGのライブであり、その燃料がこの楽曲とセンター・暴れん坊青山さんであったわけです。

この楽曲では、行雲流水の心持ちで…空行く雲や流れる水のように深く物事に執着しないで場の成り行きに任せて、感じるままにクラップを打ち込んだり、コールしたり、脳ミソで締められている理性という螺子を全て緩めて取り除いてただひたすらに楽しむだけなのです。

この曲はもう楽しむためだけのものしか用意されてないというか、骨まで喰う様な曲。楽曲のマジックがあるんですよね。て言うかライブは楽曲を何倍にも輝かせる異空間なのでしょうwww客席にいるこっちがそうなんだから、歌ってる七人は限界突破してたんじゃないかと。

はしゃぎたい人が1万3000人(推定)でSSAに乗り込んじゃったらこうなりました。歌を聴くというより会場全体が融合するというエンターテイメントにまで昇華したと言ってもいいのではないだろうか。

 

 

 

 

9. ハジマル(吉岡茉祐さん)

 

 ここからはキャラソンシリーズ1の楽曲のサビメドレーに突入。七人がそれぞれ個別のトロッコに乗って会場を回っていく。

トップバッターはWUGのセンター・吉岡茉祐さん。先陣を切るのは当然この楽曲だ。待ってましたと会場が赤に染まる!
サビメドレーなので最初からクライマックス=まゆしぃの激熱な絶唱SSAに轟く!

ソロパートに吉岡さんが来ると妙な安心感というか、戦闘開始の合図の様であり否が追うにもこちらの闘志に火入れをしてもらえる。

血で染め抜いたような真っ赤な光で染まった客席、その赤の光を撥ねつけるかの如く闘志と気迫漲る眼差しが彼女の絶唱に血を滾らせ、会場を包む茫漠な熱気は彼女の絶唱で更に熱を帯びて上昇する。

吉岡さんから迸る『気』はまさしく背負う者≒WUGのバンディエラとしての気概を感じさせひたすらに眩しくて高潔だった。
彼女も真夢もひたすらに真っ直ぐで不器用。真夢の想いと魂。ちゃんと一緒に在って闘っていました。それを成しえたのは吉岡さんと真夢が繋いできた縁と絆の賜物。

 

 

 

10. 可笑しの国 (永野愛理さん)

 

 散々書いて辟易されるでしょうが…二番手というのは本当に大事なんです。
吉岡茉祐さんと島田真夢の魂の楽曲である『ハジマル』とは間逆の要素である沁み渡る様な心地良さが印象的なこの楽曲。

熱量のベクトルが全く違う要素の落差で観客のエモーショナルな情感を更に深い領域に誘う。『可笑しの国』と永野さんはそれをやってしまえる組み合わせなんですよね。
で…この時に、永野さんが乗っていたトロッコが俺の席の近くを通過したんですよ。まぁ、普通に盛り上がりつつ彼女を見るじゃないですか。



凄ぇ、綺麗だったんだよ……マジで。



彼女を照らす照明は後光の様であり女神って本当におるんだな…ここは果たして現世なのか?それとも俺の魂が昇天しかけておったのか?どうにか生死の境を彷徨いつつ何とか逝かずにはすみましたが…盛りすぎた表現なのは承知してます。

ですがこの刻の永野愛理さんと彼女の双眸の煌きは本当に綺麗だったというのはどうしても伝えたかった。
二番手云々なんて関係ない。何の文句のつけ様がない素晴らしいアクトだった。

 

 

 

11. ステラ・ドライブ (青山吉能さん)

 

 彼女を実際に見て改めて感じるのは、この華奢な身体のどこに身震いさせる絶唱を生み出すエネルギーが眠っているのかと…その源流となって無尽蔵のエネルギーを生み出しているのは青山さんの不屈の魂と生き様が在ったように思えるんです。

だからなのかもしれない。俺が青山さんの絶唱に血が流れているある種の生々しさを感じるのは。よく『CDや音源よりライブの方がいい』なんて表現がありますけど、彼女の絶唱はまさにそれなのです。

SSAの大舞台に光る彼女の魂の色の青は闇に煌く星。神秘的な雰囲気を創造しその空間に呑まれず存在感を示す歌姫・青山吉能の佇まいがそこに在る完全にリミットブレイクした時の彼女の姿だ。

この状態に入った時の青山さんは凄みを増し無類の強さを発揮する。まさしく眠っていた力を目醒めさせてパワフルで自由な絶唱を響かせるんです。
サビのみながら、CDで聴くステラ・ドライブを完全に凌駕していました。偽らざる"本能"を魅せつけ全力を出し尽くそうと挑む青山吉能に七瀬佳乃の魂がポゼッション(憑依)していた。

 

 

 

12. スキ キライ ナイト (奥野香耶さん)

 

 サビメドレーってことは…初っ端からあの魅惑と狂気の領域へ飛び込めと…
この状況を喩えるなら、不落の要塞に少数かつ適当な装備で陥落させて来いというところか。

何だろうね。奥野さんが満面の笑みで我々に問いかけてるんですよ。

(勿論、奥野さんは何も言ってないのでこれは俺の妄想だがww)

 


『こっちの領域においで♪絶対楽しいから♪♪』

 


と…彼女の独自領域である"KAYAの領域"への誘いなんだ。
彼女の言葉を信じ、独自領域に踏み込めるのか?覗いてみたい『性』(さが)は勿論ある。だが決意する胆力が備わっておるのか?

いや、この期でそいつは愚問だ。テメェは何をしにこの約束の地にやって来た?!踏み込んで闘ってあの子達の本気に応える為だろう?そんな葛藤を俺の脳内にて繰り広げておる間に彼女は歌いだすワケだ。腹は括った。後は全力全開で踏み出すのみ。

 


スキ キライ ナイト~♪


\かやが好き~~ッ!!!!!!!/

 


彼女に愛を叫んだ魂の咆哮はSSAに轟いて震えた。それは狂気染みたモノなのかもしれない。だが、その狂気に魅せられ惹かれてしまうのも人の『性』なんだ。

 

 

 

13. オオカミとピアノ (山下七海さん)

 

 2015年3月8日。WUGが初めて開催したメンバーのソロイベント。
俺はトリで登場した彼女…山下七海さんのオープニングアクトに魂を撃ち貫かれた。

その刻で歌われたのも『オオカミとピアノ』だった。そして、奇しくもこの日も3月8日である。単なる偶然なのだろうが、もしかしたら縁が叶えた奇跡なのか、この刻に俺の席の近くに彼女のトロッコがやって来たんですよ。


いや、こりゃ…理性に翼が生えて遥か彼方へと羽撃くぢゃないのwwww


この楽曲の強さは今更ここで語るまでも無い。WUG楽曲でも上位にランクインされるほどの楽曲に進化を遂げておる。この楽曲を歌う山下七海さんの圧倒的…暴力的と言い換えてもいい『個』のチカラ。

その天賦の才はファンタジスタ田中美海さんが嫉妬の念を抱いてしまうほどに強烈。キラーチューンと彼女の個の力、それにほぼゼロ距離で観て聴く。そりゃねぇ、理性が翼生やして羽撃くのは当然だしおまけに網膜への刺激が熾烈だwwこんなのどう抗っても勝てません。

 

 

 

14. 歌と魚とハダシとわたし (田中美海さん)

 

 奥野香耶さんと山下七海さんの後に歌う事。トリに控えている高木美佑さんに最高の形で繋ぐ事。

どこの場面で出て来るのも重圧がかかるモノでは変わりないのだけれど、この人員構成は無茶振りに近いモノがある。しかし、田中さんはその状況を悉く撥ね退け最高の成果を魅せ続けて来た。

無茶振りとそれに対する突破力が凄く、こちらの期待以上のモノを魅せてもらえる強烈な『個』の力を持つ人。故に、俺は彼女を"ファンタジスタ"と最高の賛辞を送るんだ。
太陽の煌きを思わせるかの様に黄色の光に包まれたSSAでよりいっそう輝く彼女の姿。これまでに何度も観てきて魅せ付けた。



『何か、この人凄ぇな…』という感嘆の念。



7 Girls war』で忘れ物を取り戻し彼女の因縁に決着がついた。制御不能ファンタジスタを止められるモノなんてありゃしない。
また、黄色の光は向日葵を彷彿とさせる。向日葵は太陽の動きに合わせて
向きを変えるという特徴があります。その場合の太陽は田中美海さんでもある。

 

 

 

15. WOO YEAH! (高木美佑さん)

 

 キャラソンシリーズ1が披露される時、この楽曲がトリに配置されている事が多くなった様に思います。とっておきのビッグストーリーであるこのSSAでの単独公演。

オレンジの煌きで輝くのはもう一人の"ファンタジスタ"高木美佑さんだ。彼女の屈託のない弾ける笑顔は強烈なオレンジの煌きに全然負けてなくて双方の煌きをより強くしている。

"Keep smiling"高木さんが護り続けた信念と意地と誇り。一方通行の想いでは意味を成さない彼女の届けたい想い。双方向へ連鎖させてこその想いが迎えた最高の晴れ舞台で輝く。

自分の目の前で本気で頑張る人を見たら自分も刺激される。彼女が笑顔で躍動すれば笑顔も続々と連鎖していく。笑顔を繋ぐ『楔』となるのがWOO YEAH! という魔法の言葉なんだ。

 

 

 

16. Non stop diamond hope (ALL ver.)

 

 キャラソンシリーズの集大成であり、最終楽章でもあるこの楽曲。幻とまで言われた七人バージョンが約束の刻と地で叶った……最後の最後であるこの刻と機で出される最高の切り札!

それぞれの色に染まる客席の心の光はまさしく虹色の光。繰り返しになってしまい申し訳無いが真夢達への感謝が存分に詰め込まれたと言っても良いのではないだろうか。
楽曲を蔑ろにしていたワケじゃない。寧ろ大切にして想いを溜め込んでこの機で披露するまでとっておいた。

 


 止まらないで走り続ける私たち どんな試練も飛び越えるよ

 進む世界で七色のキラメキ 曇りもなく光る、どこまでも


 ―『Non stop diamond hope』より引用

 


本気で、真っ直ぐで、どこまでも高みを目指し、絶対に負けない無敵のダイヤモンド。
そういう存在になりたい……いや、なってやる!という決意表明。

この機に、キャラソンコーナーの最後に『Non stop diamond hope』があった意義がそれなのだろう。
どちらかの想いと魂の繋がりが欠けては真の意味で成り立たない楽曲が遂に披露された。

 

 

 

17.ワグ・ズーズー

 

 自分がライブにて聴くのは随分久々の様であります。
(WUGフェス2017以来かな…)

サビの箇所のダンスを観客も一緒に踊るのでありますが、俺の残念な脳細胞からは振りのメモリーがごっそりと抜け落ちてしまったのでwww
曲と場の雰囲気を肌で感じ、網膜と鼓膜に焼き付けて本能のままガッツリと楽しむ。"Feel it"(考えるな、感じろ)の心持ちですな。

毎度この楽曲のアクトをレポに書く際に書いておるが、この楽曲の要となるのがサビ前に行く時の吉岡さんの煽りなのです。(個人の感想です)彼女はこう書かれるのを嫌がるでしょうがwww


ここでの、いくよッの言い方が…めっちゃ可愛いんですッ!

(カビラ調で再生して下さい)


SSAの大舞台でそれが聴けた。個人的には大満足のアクトだった。

 

 

 

18.HIGAWARI PRINCESS (Seven princesses ver.)


 
 歌い出しが担当センター(プリンセス)のソロではなく、皆が歌い繋いでいたので、これは七人バージョンなのだと理解出来た。
ちなみに…このSeven princessesという表記は俺が勝手に付けたモノで公式ではありませんwww

東北地方でのこの楽曲の浸透度はとても大きなモノであると聞き、WUGの名を知らずともイオンのCMの子達で結構通じるらしいとの事。
作品との繋がりが一時的に途切れた刻でも…彼女達は東北への想いは抱き続けて動く事を止めなかった。

東北の地で彼女達の存在が知れ渡る様になったのは成果の証で歌詞にある勲章はまさにそうなのだろう。

五周年記念のライブ以降となる七人バージョン。七人のプリンセスを称えるパレードの地がこのSSAとは何とも感慨深いモノを感じざるを得ない。
いろんな個性がぶつかり、競い合い、予定調和ではあり得ない彩りを増し咲き誇る。
曲の最後も全員がプリンセスとしてポーズを取っている構成になっていたのが印象的。


約束の地と刻では誰が主役じゃない。七人全員が主役(プリンセス)だった。

 

 

 

19.スキノスキル

 

 ケルト調の旋律が神秘的で叙情的な雰囲気を創造して、楽曲の要を成す奥野さんと永野さんの柔和な歌声が更にこのアクトに深みを与えている。

楽曲というものは聴く刻によって受ける印象が全然違うモノでもある。特に、この楽曲の詞はWUGの心情を隠喩的な捉えている様にも捉れる。
詞の印象考察はこの場ですべき事ではないので書かないが、直にあの場で聴く事でその事を強く感じさせられる。

ただ、敢えて挙げたいのが以下の節々なのではないだろうか。

 

 きみのためになりたいんだ

 完結してたはずの世界を 変えてゆけるんだね


 ―Wake Up,Girls!『スキノスキル』より引用

 


完結してた世界とはSSA単独公演の刻だろう。でも、実現して変わった奇跡の刻。
自分はこのアクトを今回初めて観れた。要を成す奥野さんと永野さんの深愛の情が詰まった歌声を沁み入って傾聴しておりました。
聴覚が幸せというのはこういう事なのだろうと……

 

 

 

20.僕らのフロンティア

 

 作品としてのWUGという『枠』を外して未知の領域への軌跡に踏み込んだ最初の楽曲。WUGらしくない楽曲という烙印を押されたりもしたが、彼女達は決して見殺しにはしないできっちりと向き合った。

SSAにて披露するのは彼女達からこの楽曲へ…共に未開拓の分野を歩んで来た感謝の意が込められている様で雲一つ無い青空を彷彿させる客席の青の光は七人の純然で清爽な想いを表す風に思えて来る。

歌っている最中は、何となく心の中で一緒に歌っている感覚だった。
どこまでも行こう、まっすぐに行こうと。

これから歩む軌跡にはずっと先を見据えても終着点なんて見えやしないんだ。地平線は見えるが終着点は見えない。どこまで行けるのか?行き着く所まで突っ走るしかない。どこまで行けるのかという欲求もある。

 
 憧れのほうへ この手のばした


 ―Wake Up,Girls!僕らのフロンティア』より引用


この田中さんのソロパートの力強い"絶唱"で太陽がその輝きを増すかの如く客席が彼女の色である黄色の光で染まる。
田中美海さんの圧倒的な陽の存在感は流石と唸るしか出来ない。

 

 

 

21. 7 Senses

 

 遂に辿りついた約束の刻と約束の地で『7 Senses』が聴ける事。感激の念が湧き出て来るじゃないか。

七人が誓い合い、七人でいられる刻を大事にして何かを成し遂げようという『想い』が集約する地。その地でWake Up,Girls!の存在していた『証』を『楔』として撃ち込む事。

さいたまスーパーアリーナという地は過去と未来が繋がる場でもある。何時かは単独公演で立ちたいと願い何時の日か七人で立つ事を誓った。
その夢のステージで七人の個の力が融合して絶頂へと舞い上がり魂の咆哮で応える!

 


Seven Senses Wake Up,Go!!!!!!!

 


SSAの天井=限界領域をぶち破るかの様な熱量を生み出したであろうエネルギー。限界を超え、有頂天の空へと舞い上がる七つの個性は止まらない。
彼女達の未来にかける思いの強さをひしひしと感じた。それと同時にそんな彼女達の行きつく先をこの目で見届け本気の想いをなんとしても記録として残しておきたいと強く感じた。

 


 約束の地で待ってて 約束の時待ってて

 約束の地でみていて 約束の時みていて


 ―Wake Up,Girls!7 Senses』より引用



見えないモノ、見えるモノ、貴女達の事、自分の事…信じる事を諦めないでよかった。
七人の想い、ワグナーの想いが繋がりシンガロングが響く最高の刻にその身を預けていく。

 

 

 

22.極上スマイル

 

 『7 Senses』で散々燃え滾った所に骨まで喰らう様なこの楽曲www
鍛えてないおっさんの体力は根こそぎ持っていかれる『闘い』。無理せず休めばいいと人は言う。言うけどそれはできない相談なのだ。残念ながらこの体はそういう風には設計されていないのだから。

この体には、まだ闘うだけの力がある。この心には、まだ闘う為の意志がある。七人が限界に挑んで本気の想いと魂を届けようとしているのを見て、応えないワケにはいかんだろう。その為にこの約束の地に馳せ参じたのだから。

 


 ちょっぴり苦手なものだって 

 おいしいのたべたら好きになる

 オイオイ今まで知らないでごめんと思う


 ―Wake Up,Girls!『極上スマイル』より引用

 


この節が凄くグッと来て楔の様に突き刺さっている。
踏み込まないでよく知りもしない食わず嫌いはやっぱり勿体無い。取り敢えず知って踏み込んで触れてみるのが何事も肝要なのだろう。

その経験を経て意外な発見が見つかるのは本当に面白く刺激的でもあるんだな。良くも悪くも。底抜けに楽しく骨まで喰らう様な楽曲だけれども、歌詞のみで意味を考えてみるとまた違った解釈が出来る。コレもまたこの楽曲の新しい一面だった。

 

 

 


幕間~Wake Up,Girls!贈る言葉

 

 WUGが一旦退場すると、スクリーンに続々と映し出されていく
I-1club、ネクストストーム、Run Girls,Run!のWUGへ贈る言葉……

時に、暖かく七人を見守り導いたり…
また、大きな越えるべき壁となり立ち塞がり闘った。
そして、背中を追ってくる次世代のライバル達から尊敬の念と想い。


『縁』が紡いだ奇跡の繋がり。ここにも真愛の情が満ちていた。


で…この場で二点言っておきたい事がある。


林鼓子さん。声優アワード新人賞受賞おめでとうございます!


そして…コンテンツはまだ続くと聞いた。俺はバカみたいにいつまでも待ってる。


I-1clubの単独公演実現の刻を!!!!!!!


そんな未来の物語を頑なに信じてる。

 

 

 

 


23.雫の冠

 

 変わらないモノ、変わりゆくモノ。それは自然の理。
それらをきっちり受け止めて前に進んでいく。歩んだ道と生き様が歴史となって紡がれるのだろう。いずれは水面の波紋が消えるかの様に七人を、WUGを忘れてしまう…これも刻の流れ。

だが、彼女達が存在した証を記録と魂に刻んで後に残し繋ぐ事は諦めたくはない。

 


 後悔のないように歩いてきたつもりでも

 ところどころ涙が 染みをつけた足跡 

 見慣れないつながりも 抱きしめられる広さ

 海のように揺られても 底のほうは揺るぎない


 ―Wake Up,Girls!雫の冠』より引用 

 


独りで成す事は到底不可能な話。同じ刻を共に生きる者同士、これからの刻で出会う者…見慣れない繋がりも抱きしめ許容出来る懐の深さ…改めて自分もそう在りたいと思った。

 

 

 


24.少女交響曲

 

 『タチアガレ!』で感じる瞬間的な血の滾り方とはまた違うモノをこの楽曲は俺にもたらす。武者震いする様に緩々と血が滾っていく感覚に陥る。

俺が現場で聴くのはGreen Leaves Fes以来になる。見聞によるとあれから尋常ではない進化を遂げたと言う。
Green Leaves Fesの時点レベルでも充分にもの凄いんですが、ファイナルツアーの闘いを経て進化したこの楽曲は、SSAの地でどエライ事になってしまいました。

まず『少女交響曲』という楽曲そのものが違う。終演後に音源を聴いてみましたが全然違うんですよ。SSAで体験した『少女交響曲』は音のみでは再現不可能の領域なんです。

音というのは空間を伝わる波なわけで、あの広大なアリーナという空間を鳴らさないと、音の海の中にいる様だったあのアクトにはならない。その最たるのが、吉岡さんと青山さんの掛け合いパートなんです。

二人が出逢ってからこの日までの軌跡と生き様…その全てを掛け合いの瞬間に凝縮して解き放たれた、限界領域を超えた向こう側に到達した者達にしか歌えない…


真の…"魂の絶唱"!!!!!!!


共に意識していたから踏み込めた。こいつなら限界まで踏み込んで来ると信頼出来た。
歌というものは嘘や誤魔化しが出来ないもの。この絶唱吉岡茉祐青山吉能にしか歌えない。圧倒的な説得力は彼女達でなければここまで堂々と出せるもんじゃない。

終焉の刻でそいつが観られた。凄いのは勿論、畏怖すら感じてしまう。想いと魂が技術を凌駕した瞬間なんだろうな。

 

 

 


25.Beyond the Bottom

 

 自分がこの歌をどんな感じで聴いていたかというと、やっぱり『この七人は凄ぇな』が最初に来て、五感が明瞭とした状態だった様に思う。

必死に見ようとしなくても、聴こうとしなくても、サイリウムを振ろうとしなくても、この空間に自分がいて、歌が、歌う人が、見守る人達がそこにいればいいのかとも思えてしまう。あらゆる不純なモノを浄化したかのような…本当に綺麗な歌声でした。音がどうとかじゃなく声と言葉が透き通っていた。

二番の入りで田中美海さん(片山実波)が『WUG最高~ッ!!!!!!!』と中央のステージへと駆け出し、エモーショナルな感覚は湧いているのだが魂はここに在らずと言う有様……

それほどに『Beyond the Bottom』の世界観に魂が囚われてしまったのだろう。ファミ通のインタビューにて奥野さんがこの楽曲について言っていた『自分たちの歌』と言う理由を痛感させられた。

『生命の謳』である『Beyond the Bottom』。WUGにしか謳う事の出来ないOne offを極めた楽曲。圧倒的な技量があろうとも、積み重ねた経験が豊富であろうともWUGの七人以外この楽曲の真の力は発揮出来ない。
彼女達七人はその領域まで『Beyond the Bottom』を昇華させたからという自負と矜持があるからなのだろう。


飾り気のないまっすぐな。余計なものは無いし、いらない。
在りのままの姿と想いで未知の軌跡へと旅立つという決意表明を強烈に思わせた。

 

 

 


26.海そしてシャッター通り

 

 七人の叙情的で慈しみを感じる歌声、ノスタルジックな旋律に刻を刻む秒針の音が、海沿いのシャッター通りに自身が居る様な感覚へと誘われる。

音源で聴いた時にもそれは感じたモノではあるのだけれど実際の音と場の雰囲気がよりその感覚を鋭くし魂ごと惹きこんで行くのだろう。故に音源同様に咀嚼して解釈の自由度が高く初見では困難なモノだと思い知らされる。

思い浮かぶ情景に想いを馳せ、叙情的な歌声を傾聴する。文字通り目と耳と心で感じる聴という字が相応しいのだが…単に歌を聴くというよりは五感を鋭敏にして楽曲が紡ぎ出している物語を感じるという類の楽曲なのかもしれない。

おそらく、現地で聴いた時には聴く事に固執してた為か楽曲の世界観に存分に入り込めていないという違和感を抱いたのが印象深いのだが、このレポ書いていて思うのはそれが違和感の正体だったのだろうと。だが…もう観る事は叶わない。BDで観た際にはその点を重視してみようと思う。

 

 

 

27.言葉の結晶

 

 望郷と郷愁の雰囲気に沁み入って感傷に浸れたのも束の間、ジャジーな旋律と今度は無機質な七人の歌声が異彩を放つ。

曲調と歌声が作りだす全体の世界観は『静』の要素と悲壮感が漂う印象だったが、七人が舞い踊る姿は『静』の要素はまるで感じられないほどに激しいモノだ。
あくまでも感情を押し殺して無機質・無感情を思わせる歌声に反して、舞い踊る姿は内なる衝動を爆ぜさせ鬼気迫るモノを滾らせてるかの様である。

音源でもその要素は感じられるモノではあったのだけれど、ダンスパフォーマンスという視覚的演出が加味される事で楽曲とアクト双方に深みをもたらすのだと。
そして、最高潮であり要と成す所が刹那の静寂の後に訪れる。

その静寂はまるで五感を封じられたかのような感覚に陥るのだが…間奏明けの爆ぜる『動』の要素である七人の絶唱で五感を取り戻す。

 


 あなたに 誰かに聴いてほしい事がある 

 泣いても 呼んでも 夕暮れだけ残った

 一人で静かに 追いつめられる時間で 傷を削って 透明になる


 ―Wake Up,Girls!『言葉の結晶』より引用

 


本能(所作)が理性(歌声)の制御を打ち壊し感情を解き放った末の絶唱なのでしょう。いい意味で抱いていた楽曲の印象を壊した深く頷いてしまう会心のアクトと言わざるを得なかった。

 

 

 

28.土曜日のフライト

 

 共感覚に訴え掛ける楽曲である『海そしてシャッター通り』、『言葉の結晶』、そして『土曜日のフライト』。組曲として捉える事も可能だけれども、演劇的要素も感じる総合芸術として捉える事も出来るだろう。

瞼を閉じ楽曲を傾聴し浮かんで来る情景は、空港にトランクを携えた七人の姿。実際のステージ上の七人は、勿論トランクを持ってはいないのだけれどそう思わせる雰囲気がステージ上にある。終焉の刻は区切りの一つに過ぎない。

それは充分に頭では理解している。でも、魂が叫びたがっている。

 


 悔しい怖い泣きたい もう そのレベルじゃない


 ―Wake Up,Girls!『土曜日のフライト』より引用

 


このくだりでの田中美海さんの感情剥き出しの歌声は絶唱の域に昇華していた。
約束の地と刻でしか聴けなかった彼女の絶唱が痺れるほどに堪らない。

過去、今、未来の刻へ…全ての時間軸に意義を持たせて“翔べ!”その時、魂が浮いた。

 

 

 

 

29.さようならのパレード

 

 初めて謳われたのがファイナルツアーPart3、愛知・一宮の地。
一宮から出発したパレードはWUGの聖地・仙台を経て…約束の地・SSAに辿り着いた。

結成から六年の軌跡、真夢達の想いと魂、全ての楽曲、参戦した人、参戦の叶わなかった人。携った全ての『縁』がSSAでのパレードに参列して、最終楽章である『さようならのパレード』を響かせ七人に想いを祈念して餞を贈る。

その想いと魂が凝縮されたのが落ちサビ前の間奏での『Wake Up,Girls!』コールなのではないだろうか。皆で一緒に出来る。それだけで伝わる。今はこれだけで他は何もいらないと。

 


 それは強い鼓動と 鳴り止まない命の音

 かさなりあえば 高らかな歌声『ぼくらのパレード』

 ずっとそばにいたこと 時空を刻んで誇りに思う

 進もう!


 ―Wake Up,Girls!『さようならのパレード』より引用

 


ここの歌詞がここまで説得力を持って寄り添ってくれることになろうとは初めて聴いた時には思いもしなかった…今の刻を最高に楽しみ…13000通りの想いと魂が爆ぜて解放される。楽しくないワケがない。

この力はいろんなところから集まって出来ている。言うなれば純潔ではなく雑種。雑種の力。それぞれ違う色と形を持っている心の光。
そして、ありったけの想いと魂を詰め込んで放つんだよ。あの言の葉を……

 


Wake Up!……と。

 


七つの"扉"を開けて"未来"と"夢"へ羽撃いて往く……
自分だけの輝きを掴む為の、新たな軌跡への新たな誓い。

 

 

 


EN1. SHIFT

 

 ひとたび鳴り出せば、血沸き肉踊り脳髄が煮沸したとえ通勤中だろうと業務中だろうと否応なしにぶち上がってしまうパブロフ曲ww

さて、このアクトで注目されるのがファイナルツアーでやった『鍵が無い~』というくだりで始まる台詞パートでの実際に鍵を探す演出なのだが
このSSAではどういう魅せ方で来るのか?アリーナ席に実際に下りるのか?トロッコを使っていくのか?だったのですが…

いざそのパートに差し掛かって見たのは、客席に下りず、トロッコにも乗らないでステージ上にてひたすらに舞い踊っておりました。
この演出についての考察は終演後にいろいろな方がされていまして、鍵はHOMEツアーで全て見つかっているので探す意味はないと。

当然、この考察に自分がジャッジを下す事は出来ないが、おそらくはその考察が最もしっくり来るモノである様に思える。

 


 ばらまかれたヒカリは いっぺんになんてつかまらない

 ビルの隙間から いつか解き放つ

 そのとき きっときっと世界から見つけられるの


 ―Wake Up,Girls!『SHIFT』より引用

 


底抜けに楽しい楽曲だが、自分の中ではここの節々が七人の決意と覚悟が凝縮されているものと感じる。『ヒカリ』と『解き放つ』は七人の『個』の力。『世界から見つけられる』は文字通り世に認められる事。
終焉の四曲の後、アンコールの初手に配置した事に用兵の妙を感じる。

 

 

 

EN2.地下鉄ラビリンス

 

 地下鉄に乗り込むかの様に次々と七人がトロッコに乗り込む。この楽曲も、もの凄い進化を遂げた楽曲。滾った熱を解熱させる余地を与えず続いて繰り出された攻めの一手。

ただでさえ楽しい楽曲なんですが、最も楽しんだのがラップパートでの大合唱でしたなwwwまぁ、見事に盛り上がりましたよ。
例え、音源を天文学的回数をリピートしても絶対に辿り着けないプライスレスな刻。

…何か淡白な文面で申し訳無い。もう記憶があやふやな状態で書いてしまってますww

 

 

 

EN3.TUNAGO

 

 奥野香耶さんが曲入り前に優しげに我々に語りかけた。 
『東北に感謝の想いを込めて次の曲を歌いたいと思います。聴いて下さい。TUNAGO』


これまでの軌跡でいろいろあったと思います。4thツアーで披露されたこの楽曲。
ツアーを経ていくうちに縁が繋いだ絆はまとまった。暈して書くが…ある時期の一連の事象にて繋いだモノはバラバラに空中分解したものだと思っています。

もう仕方がないと去っていってしまった人、未だに怒り続けている人、呆れてバカにする側に回ってしまった人。沢山います。


過ぎた刻は二度と戻らない。取り返しはつかないのです。


またゼロから、マイナスからでも始めるしかない。失った過去を取り戻すためではなく、払った犠牲以上のものを作るしかない。出来ないと思うのならそれまで。やると決めたのならやる。それだけです。

しかし刻の流れは残酷なモノでした……
あの日、2018年6月15日に告げられた終焉の刻。

手は離れてしまったが終焉を迎えるまでに、本当に手遅れになる前に、もう一度繋いでみないかと?そういう歌だったんだなと言う事がようやく分かって来ました。
この期になってようやく気付いた大馬鹿野郎です。俺は……



 未来と今を 夢と命を きみの想いと 僕の想いを

 愛をこめてGO TUNAGO


 ―Wake Up,Girls!『TUNAGO』より引用

 

 

『縁』は最初から繋がってるわけじゃない。七人が歌い繋いでいくここの箇所の様に
受け取った想いを色々な形で語り、繋ぐ。一度に全部なんてのはどだい無理。
できる事からでいい。順番に少しずつでももう一度取り戻そう。

 

 


 七人がステージを後にしても『Wake Up,Girls!』コールは鳴り止まなかった。
暫くして…七人はPolaris衣裳を纏って登場。それぞれの手には手紙が握られていました。

『私達から皆さん宛に手紙を書いてきました』と語る吉岡茉祐さん。
順番にそれぞれが用意した手紙を読み上げていく。
七人の手紙についての想いは、本稿ではなく後日別稿にて書き殴ろうと思う。

 

手紙の内容はファミ通さんのライブレポの記事内に記載されています。

www.famitsu.com

 


 

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DEN.Polaris

 

 闇があるから星は強く輝ける。その逆も然り。この二つの要素は切り離せない密接な関係として成り立っている。

人の負の感情=闇とするならば人の心の光=星。星は夢や憧れ、貫きたい信念や覚悟、何かに縋りたい人の『性』(さが)のようにも捉えられる。闇と向き合い、そこから光=人の心の光を見出し、人の意思の力(数多の星)が繋がって一つの"絵"となり、満点の星空(奇跡)が広がる。

一方通行だけの想いだけじゃなく、双方向へと想いを巡らせ行き来させる事。興奮で張り詰めた会場を七人の温かく優しげな歌声が柔らかく解していく。

 


 ひと粒の瞬きがボクを導いてく

 ココロから憧れた世界 満天の星空になる日まで


 ―Wake Up,Girls!Polaris』より引用

 


吉岡さんのソロパートで染まっていく血を流したかの様な赤の光。
Polaris』でこの様な表現が相応しくないのは重々理解しているがそれでも言いたい。

メンバーの伝えたい想いと魂で綴った言の葉を推敲し、真に血と魂を宿したのは彼女の功績。なので、俺の中では赤色の心の光に対して血という表現は最大の礼賛が込められているのです。人の心の光が満天の星空を創造していく。

この景色は最高で格別なモノで網膜に焼き付けようと、お隣の方と肩組みをしシンガロングしながら辺りを見回しておりました。

 

 

 


TEN.タチアガレ!

 

 再び『Wake Up, Girls!』コールが会場で沸き起こる。このトリプルアンコールに応えてステージに姿を現す七人。WUGのセンター・吉岡茉祐は魂の咆哮で我々を煽りまくり、原初の楽曲『タチアガレ!』を披露。


―皆さん、灰(High)になる準備はできていますか!!!!!!!


俺達の魂に刻まれたリミッターを完全解除させる闘いの合図である。SSAから唸りを上げるようなコールが響き、轟く。

曲中、全力全開でぶち上がりながら何か妙な感覚に陥る。七人以外の歌声が聴こえてきているんだ。最初はお隣の方が感極まって歌いだしたかと思っていたら徐々にその歌声はいろんな所から聴こえてくる。

間違いない…これは皆で歌っているのだと。彼女達に促されたのではない。本能的に湧き出す滾る想いが歌うという選択をし声を発したんだ。
最初は小さな声だったが徐々に歌う人が増え最後は大合唱へと繋がった。

 

約束の刻と地で最高の最高を更新した瞬間に立ち会えた奇跡…俺は忘れない。

 

 

 

 

 

LAST SCENE~縁への感謝

 

 終演後、一気に疲労感が俺の全身を襲った。

ノドも限界を越えて思うような声が出ない。だが…心地良い疲労感で全てを出し尽くし全開で闘えた満足感に浸っていた。全てのアクトがメインイベントと称しても過言じゃなかった演目構成。予想を裏切り期待に見事応え、この七人で見事に成し遂げた。


そして、Wake Up,Girls!のセンター・吉岡茉祐はこの最後の刻にて言った。

 

Wake Up,Girls!をこれからも宜しくお願いします。』と……

 

 彼女の言葉を200Lvの客席、彼女のイメージカラーの赤に染まる集団の真っ只中で耳にした俺は思った。
約束の刻と地で受け取った七人の本気の想いと魂を何としても言語化し記録として残す事。

彼女達が残した多くのモノをこれからも語り継ぎ書き綴りこれからの未来の刻で巡り逢うであろう方達が知る一助になって、七人がこれまで駆け抜けて来た軌跡を『過去』のモノとして忘れ去られ風化させない為、無意味なモノにしない為に本気で闘った『今』の刻を『未来』へと繋ぐ事を託されたのだと。

今書き殴っておる参戦レポやこれまでに書いて来たWUG関連の記事もそうだが、今後も書き継いでいく事はやめない。

俺が、今後ここまで長い文章を書く事はおそらく無いと思います。
それだけの想いを、あの刻で感じられた事をこの機にぶちまけさせていただきました。
勝手な事ばかりで、時にクソ長い駄文、最後まで読んでいただいて本当に感謝しかありません。前から読んでいただいた方や、最近この駄文Blogを読んでいただいた皆様本当にありがとうございます!

 

 


 Wake Up,Girls!の七人へ…

 

 

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吉岡茉祐さん

永野愛理さん

田中美海さん

青山吉能さん

山下七海さん

奥野香耶さん

高木美佑さん

 


貴女達七人は素敵で強く凄い人達。
最高の刻を過ごせた事と最高に輝いた晴れ姿を魅せていただき
本当にありがとうございました!!!!!!!
七人に最大の感謝と礼賛の念。そして今後のご活躍を願っております。


そして…Wake Up,Girls!に関わった全ての『縁』に感謝と礼賛を。

 

 

現地でお会いした皆様、長いだけの駄文に
最後までお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

約束の刻と地にて取り戻す『忘れ物』の物語。

 本稿を書き上げ、投稿する頃には約束の地・さいたまスーパーアリーナで開催される
Wake Up,Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~開演まで残り数刻に迫っている。
どの楽曲が披露されるのだろうと様々な想いに馳せる人は多いだろう。
無論、俺もその一人だ。ただ、挙げていくとキリが無いので本稿では割愛させてもらうが…数あるWUG楽曲の中において、そして…このSSA単独公演という機において俺が最も披露を待ち望んでおる楽曲について本稿で書き殴ろうと思う。

 


その楽曲は……

 

 

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七人の"闘いの歌"である『7 Girls war』である。

 


彼女達七人が終焉の刻を過ぎて未来の軌跡へと踏み出す為には、この楽曲をどうしても、この約束の地である『さいたまスーパーアリーナ』で披露しなければならないと勝手ながら思っているのである。

 

 

 

 

輝きを失った一つの"星"そして『忘れ物』

 

 

 『7 Girls war』の歌詞の一節に七つの星という箇所がある。
これは紛れもなくWUGの七人の事。
しかし…七つの星が輝きを放てなかった事が一度だけあった。


それは2014年の夏、今度七人が立つSSAで開催されたAnimelo Summer Live 2014での事。2014年に彼女達が初めて立ったSSAでのアニサマで初手に歌った楽曲でもあったこの楽曲。

しかし、1番Aメロでの田中美海さんの声が抜け落ちてしまったんです。
それは七人の想いと魂が抜け落ちたモノ…即ち一つの"星"が輝きを失った事を意味する。
原因はマイクトラブルだった。だが彼女は必死に懸命に輝こうと闘っていた。
他のメンバーも必死に抗う田中さんをフォローし共に闘った。アニメ本編にて七瀬佳乃が足を負傷し窮地に立たされながらも
七人そろってこそのWake Up,Girls!であると魂を共有して真夢達が闘った様に
現実の七人も闘った。俺は映像で収録されておるバックステージで観た七人の悔しさを噛み殺した表情は忘れる事は出来ない。そして…田中美海さんの涙。でも、顔はずっと上げていて一度も俯く事は無かった。
俯いたら自分の負けを認める事になると胸を張り毅然とした姿を見せたのだろう。


誰に、何に対して田中美海は負けを認めたくなかったのか?その答えは俺には到底窺い知れないモノだろう。不甲斐無いと感じた自分自身に対してなのか?如何なる状況に遭遇しようとも全力を出し尽せなかった事への後悔の念から来るモノなのか?アニサマ、そしてSSAいう大舞台という重圧に対してなのか……田中美海さんは後日Blogにこう書き綴っていた。
悔しさは勿論あるけれど、それもバネにして更に成長していく事。限界を越えてもっと先の領域へと邁進していく強固な決意と覚悟を示し絶対に諦めずに挑み続けていく事…
このSSAという地で今度は七つの星が全て輝いた完全な『7 Girls war』を魅せ付ける事を田中さんやWUGメンバーは誓約し
七人がSSAに落としてしまった最大の『忘れ物』を取り戻すSSAとの闘いがこの時始まったと言っても過言ではないと思えてならない……

 

 

 

勝ち取った決着の刻と機。失った輝きと『忘れ物』を取り戻す闘い。

 

 

 2015年、2017年、2018年と…WUGはさいたまスーパーアリーナの舞台に立つ機会を得られたが、そこで『7 Girls war』を披露される事は叶わなかった。
しかも…2019年に終焉の刻を迎えるWUGにとっては2018年に出演したアニサマが最期の出演となってしまったのである。
最期のアニサマにて『7 Girls war』が披露され『忘れ物』という失われ抜け落ちた刻を取り戻せる希望を望んでいたのはおそらく俺だけではなかったのではないだろうか?
しかし…最期のアニサマにてこの楽曲が披露される事はなかった…このまま大人しく終焉の刻を迎えてしまうのか?!貴女達七人は本当にそれに満足して未来の軌跡に踏み出せるのか!表面では平静を装ってはいたが俺の中ではやり切れないモノが沸々と煮え滾っていたが…


本当に悔しいのはあの七人だろう。


吉岡茉祐さん、永野愛理さん、青山吉能さん、山下七海さん、奥野香耶さん、高木美佑さん、そして…田中美海さん。貴女達が2014年の夏で見せた悔しさに塗れていた表情と田中さんが流した涙は勿論偽りの無い本能。
ケリを付けたいのは誰でもない彼女達七人なんだ。だが、どうする事も叶わなかった。あの日が来るまでは…
そして…"奇跡"が起こったんだ。12月22日・冬の横須賀でその奇跡の報は告げられた。


Wake Up, Girls! FINAL LIVE さいたまスーパーアリーナにて開催!!!!!!!


現地で直に聞いてはいないが、魂が震え爆ぜる想いに駆られた。七人は決着を付ける事を諦めちゃいなかった。真の最終決戦の刻と場が来る事を信じて良かった。聞く所によると『7 Girls war』はこのファイナルツアーの闘いを経て更なる進化を遂げたという。これ以上に無い最高の『7 Gilrs War』という銘の"剣"を携えてSSAとの決着をつける事。最期の刻にて披露され七つの星が最高の輝きを放つ。



悔しさに耐える時もある 涙流す時もある

でもね一緒に流した涙は 七つの星に変わる


Wake Up,Girls!7 Girls war』より引用


 

そして…制御不能なるファンタジスタ田中美海の圧倒的な個の輝きと


溌溂とした絶唱が約束の地・さいたまスーパーアリーナで轟いて


七人が『失われた刻と輝き』を取り戻し、未来への軌跡が踏み出せると信じている。

 

 


 
さて、以上で今回の『7 Girls war』のお話はお終いです。


まずは、ここまで読んでいただきありがとうございました。
駄文にて恐縮ですが、この楽曲『7 Girls war』へ対しての想いに何かしらの変化はありましたでしょうか?もし、何かを感じていただけたのならそれは単に嬉しいモノであります。
逆に何も変化も揺らぎもなかったのであれば、別の確固たる想いを抱いておられる事なのでしょう。
それはそれで正解でもあると自分は思っています。


ライブや楽曲というモノは『生き物』と称されます。
それは時には眩しく映るかもしれない。涙でボヤけてしまうかもしれない。決して綺麗には映らないかもしれない。

でも、それは間違いなく
今という刻においてWake Up,Girls!が連れて来て見せてくれた景色なんです。

その景色はその日、その時、その瞬間にしか味わえない唯一無二の極上の景色。
そして見る人それぞれに違って来るモノでもあります。

 

 

見届けて魂に刻みましょう。Wake Up,Girls!の七人にしか出来ない『闘い』を。